【ダイエット】漢方薬で痩せる?自分に合った薬の選び方や効果、デメリットも (2/3)
防風通聖散の特徴と効果
・肥満に伴うのぼせ
・肥満に伴う便秘
・ふきでもの
防風通聖散は、体に籠もっている熱毒を発散しながら、エネルギーの循環を促進し脂肪やニキビや吹き出物などの体内毒素の分解や滞りを減少させてゆくことができます。そのため、便秘をともなう肥満症やふきでものなどの症状が改善できます。
防風通聖散の副作用
・発疹・発赤、かゆみ
・吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛
・めまい
・発汗、動悸、むくみ、頭痛
自己判断で内服し上記の副作用が出た場合は、服用を中止して医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
防已黄耆湯の特徴と効果
・むくみ
・水太り
・肥満に伴う膝のはれや痛み
防已黄耆湯は、体の中にたまった余分な「水」の排出を促すことで、むくみや水太りを改善すると共に、ひざのはれや痛みにも効果を発揮します。
ここでいう「水」とは漢方医学でいう、潤す働きのある「水(すい)」という概念で、「水」のめぐりが滞ると、余分な「水分」が体内にたまり、むくみや水太りの状態を引き起こすと考えられています。
防已黄耆湯の副作用
・発疹・発赤、かゆみ
・食欲不振、胃部不快感
自己判断で内服し上記の副作用が出た場合は、服用を中止して医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
大柴胡湯の特徴と効果
・肥満に伴う肩こり
・肥満に伴う頭痛
・便秘
大柴胡湯は、漢方医学の考えでは「肝(かん)」とは自律神経や血液循環を調整する働きがあると考えられています。その肝がうまく働かず鬱積した状態になると「肝欝(かんうつ)」という病態になり、氣や血が巡らない状態になります。そういうときに大柴胡湯は肝の働きを正常化させ、自律神経の乱れや血のめぐりを整えることで、肥満症、高血圧や肥満に伴う肩こりや頭痛、便秘を改善していきます。
大柴胡湯の副作用
発疹・発赤、かゆみ
はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛
自己判断で内服し上記の副作用が出た場合は、服用を中止して医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
加味逍遥散の特徴と効果
イライラ
不安
不眠症
更年期障害
加味逍遙散は生命エネルギーである「気」を整え、めぐらせることで、イライラや不眠症など神経過敏の漠然とした体の不調を改善します。加味逍遥散はどちらかというと痩せ型の女性に使用され、それ自体の脂肪燃焼効果は期待できませんが、「やけ食い」「爆食い」などをしてしまう人に対し、気を鎮めることにより自制心を助ける作用が期待されます。
加味逍遥散の副作用
発疹・発赤、かゆみ
吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感
自己判断で内服し上記の副作用が出た場合は、服用を中止して医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
みなさんの症状にはどの漢方薬が合いそうですか?ダイエットに効果的な漢方薬は体質に応じて異なります。漢方薬はここに書かれたもの以外にもさまざまありますので、専門医に相談することをおすすめします。
ダイエットに漢方薬を使うときのデメリットは?
ここまで漢方薬のメリットをまとめてきましたが、漢方薬にはもちろんデメリットもあります。漢方薬の効果を実感するためには継続的な服用が必要であり、個人差も大きいため、すぐに効果を期待することは難しい場合があります。
漢方薬を利用する際には、以下のことに注意してください。
- 適切なタイプの漢方薬を選ぶ
求める効果だけでなく、体質や症状に合わせて選ぶ。
- 副作用の確認
過剰摂取による副作用が現れる場合がある。
- 組み合わせの注意
他の薬やサプリメントとの組み合わせによる相互作用に注意する。
適切な漢方薬の選び方や、安全な服用方しまい法を理解して、漢方薬を上手に活用することで、効果的にダイエットをサポートできるでしょう。
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