災害級の暑さが引き起こす「体への深刻なデメリット」とは (2/2)
石原先生直伝! 自律神経を整える3つの対策
①体を温める
冷房や冷たい飲み物は身体を冷やし、自律神経も乱れてしまいがち。また、日本人の平熱は約60年前に比べ
て1℃近くも下がっているといいます。なるべく身体をあたためることを心がけましょう。
腹巻や、湯船につかること、温かい飲み物を飲むことも対策として挙げられます。
夏場に湯に浸かると疲れるという人は、38度といった少しぬるめの温度に設定すると、カラダへの負担も軽減できます。)
②腹式呼吸を行う
腹式呼吸は自律神経を刺激し、副交感神経をオンにしてくれます。それにより、心身をリラックスさせてくれます。
自律神経が乱れがちな日中は浅い呼吸になっているので、寝る前は長く吐くことを意識しましょう。おすすめは、仰向けになって目を閉じて8〜10回行う『腹式呼吸』です。
③ビタミンC・D の摂取
スタミナをつけようと、焼肉やうなぎなど油っこいものを食べると、かえって胃腸に負担がかかること
も。
消化に良い食べ物や、体の調子を整えるビタミン、特にビタミンCとDをしっかりとることがおすすめです。
ビタミンCはストレスに強くなり、神経を落ち着かせる力があると言われています。また、ビタミンDは心や神経のバランスを整えるセロトニンを調節し、自律神経のケアに重要な睡眠や、うつなどのメンタル症状に効果が期待できるほか、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
ビタミンDは日光に当たることや食事から摂取することで体内に補給できますが、食生活や生活スタイルの変化により、現代の日本人は98%がビタミン不足していると言われています。
年中必須とはいえ、日焼け止めで日光が遮られ、さらにビタミンDが少なくなりがち。いつもの食事に加えてサプリメントからも摂取するのもおすすめです。
プロフィール
イシハラクリニック副院長 石原新菜先生
メキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。現在は漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。
<Edit:編集部>