白湯を毎日飲むと、どんな効果がある?作り方と飲むタイミング、1日の量[薬剤師監修] (2/2)
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基本はこれ! 白湯の作り方
白湯の効果をきちんと得るためには作り方が大切です。水道水かミネラルウォーターでも大きく変わります。ライフスタイルに合わせた方法で取り入れていきましょう。
水道水で作る場合
日本の水道水は少量ですが塩素(カルキ)やトリハロメタンなどが含まれています。東京都水道局は「生涯にわたり摂取しても健康に影響が生じない水質基準」としていますが、気になる人は5分程度しっかりと沸騰させるとよいとのことです(※)。
大きな泡が出るくらい沸騰したら、弱火にして10~15分沸騰させ続けます。
カップに移し、50~60℃になるまで冷まします。
フーフーと息を吹きかけずに飲めるくらいがベストな温度です。やかんなどで1日分を作って保温機能の高い水筒などに入れると、毎回作る手間を省くことができます。
- 浄水器を使用してもOK
浄水器を設置すれば、塩素やトリハロメタンなどをろ過してくれるので、沸騰の手間を省くこともできますが、塩素が抜けると雑菌が繁殖する可能性が高くなるので、翌日に持ち越すのは控えましょう。
ミネラルウォーターで作る場合
ミネラルウォーターは沸騰させて不純物を取り除く必要がないため、電気ケトルで沸かしても問題ありません。
電子レンジなら600Wで1分半程度で作ることができます。水道水で作った場合と同じく、温めた後に息を吹きかけずに飲める温度にまで冷ましましょう。
起きてすぐや寝る前に飲む場合は「軟水」がおすすめです。硬水は健康によいとされていますが、軟水よりも胃腸へ負担をかけてしまいます。
白湯はゆっくりと内臓を温めてあげることが1番大切なので、胃腸に負担をかけないようにしましょう。
白湯はいつ飲む? おすすめのタイミング
白湯はいつ飲んでも構いませんが、たくさん飲めばいいというものでもありません。おすすめは以下のタイミングです。
寝起き、朝ごはんのとき
おすすめは寝起き、朝ご飯時タイミングです。寝ている間に体内の水分は減っているので、朝は多めに飲むことを意識しましょう。
10分ほど時間をかけ、ゆっくりと腸を刺激することでお通じもよくなります。
食前や食事中
食前や食事中に飲むと胃腸を活発にする効果があり、食べ物の消化や栄養の吸収もよくなります。お冷やお茶もいいですが、1杯は白湯を飲むことをおすすめします。
就寝前
就寝前に体温を上げておくことで、眠りにつきやすくなります。温かい飲み物には副交感神経を優位にしてリラックスさせる効果もありますので、質の良い睡眠にもつながり、寝起きにもいい影響を与えてくれるでしょう。
ただし、飲みすぎると夜間にトイレで起きてしまう可能性があるため、コップ1杯に抑えておきましょう。
白湯は1日どれくらい飲めばいい?
1日の摂取目安量は600〜800ml
1日に白湯を飲む量は600~800mlを目安にしましょう。白湯を飲みすぎると、胃液が薄められて消化吸収が悪くなったりむくみにつながったりする可能性があります。
200mlのカップで3、4杯程度がベストです。一度に飲むのではなく、飲むタイミングを決め、何回かに分けて飲みましょう。
注意点! 白湯は冷やし過ぎないようにしよう
白湯を作って時間が経ちすぎると、体を温めてくれる最大のメリットがなくなってしまいます。常温以下の水は体温を下げ、血流が悪くなり胃腸機能が低下してしまいます。
暑い日は冷たい水を飲みたくなりますが、運動後など体温が上がっているとき以外は冷やしすぎないようにしましょう。
作った当日なら電子レンジやケトルで温めなおしても効果はなくなりません。50~60℃くらいの温度で飲むことを意識してください。
白湯はすぐに変化を実感できるものではないが、続けることでいつの間にか変化を実感
白湯は体の内側から調子を整えてくれます。腸内環境が整い、体質を改善してくれる効果も期待できます。
すぐに実感できるものではありませんが、いつの間にか肌の調子がよくなっていたり、お通じに悩まなくなったりとプラスの変化があるはずです。
起きてすぐと寝る前にコップ1杯の白湯を飲むなど、自分に合ったタイミングで白湯を飲む習慣をつけてみてください。継続することで全身が健康的に改善していき、日々の生活がより充実したものになるでしょう。
監修・執筆者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
中田 早苗
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
<Edit:編集部>