
足首ストレッチの効果とやり方。ヨガインストラクターが丁寧にレクチャーします (2/3)
足首ストレッチで得られる効果とは
足首が固くなる理由がわかったところで、次は足首のストレッチで得られるメリットをみていきましょう。
ケガの防止
関節の柔軟性が向上し、足首の可動域が広がることでケガの防止につながります。
柔軟性が高まると、急な動きや不意の捻挫などに対する耐性が強くなり、足首まわりの筋肉や腱がよりスムーズに動くようになるでしょう。
また、足首ストレッチは関節周囲の筋肉や腱を柔らかくし、血行を促進する効果があります。これにより、筋肉や腱に必要な酸素や栄養がしっかりと供給されるため、筋肉疲労が軽減してケガのリスクが減少するのです。
むくみ改善
足首が固くなると、ふくらはぎを使わない歩き方になってしまうことがあります。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、筋肉がポンプのように収縮することで、脚の方に下がった血液を心臓を戻すポンプ機能があります。そのため、日頃からふくらはぎを使わないと、筋力が落ちて血液やリンパの流れが悪くなってしまうのです。
これが体内に余計な水分や老廃物をためこむ原因になり、脚がむくみにつながります。
足首の柔軟性を上げ、ふくらはぎの筋肉をうまく使って歩くことで、体内の余分な水分や老廃物が効率よく排出されてむくみが解消されるでしょう。
下半身への負担軽減
足首が固いと足裏でうまく衝撃を受け止めきれず、ほかの部位に負担がかかりやすくなります。これにより膝痛・股関節痛・腰痛などを引き起こすリスクを高めてしまいます。
足首ストレッチを行い足首の動きをスムーズにすることで、衝撃を多方面に分散させることができるため、ほかの部位に負担をかけにくくなります。
また、柔軟な足首は安定した立ち姿勢や歩行をサポートしてくれるので、下半身にかかる圧力を均等に分散させてくれます。
冷え改善
足首の柔軟性を高めることで、冷えの解消にも効果が期待できます。
「夏でも足だけは冷えてしまう」といった人もいるのではないでしょうか? とくに足首は脂肪が少ないため、冷えやすいと言われています。
足首が冷えると足先の血行も悪くなって、さらに冷えを感じやすくなるので、温めながらゆっくりストレッチすることでさらなる効果が期待できます。
疲労感の軽減
自分の歩き方を都度意識している人はあまり多くないかもしれませんが、足首が固くて可動域がほんの少し小さくなるだけでも、歩きにくさが増して疲れやすくなる言われていいます。
逆に、足首の可動域がわずかにでも大きくなると、自然に歩幅が大きくなって背筋が伸ばしやすくなり、歩く際の負担がぐっと減少する可能性が高いです。
また、意識して大股で後ろに足をけり出すような歩き方を行うと、脚の筋力もつけることができます。