「玄米茶」の効果と飲むメリット。なぜダイエットや健康に役立つと言われる? (2/2)
玄米茶以外の健康効果があるお茶と効果
ここまで玄米茶について解説しましたが、玄米茶以外にも、健康効果が高いものがあります。
ドクダミ茶
ドクダミ茶は、ダイエット効果の高いお茶です。ケルセチンという物質で脂肪の吸収を抑え、クエルシトリンという物質で身体の老廃物を体外に排出することで、お腹まわりについた脂肪と、水太りやむくみを同時に解消することができるでしょう。
また、フラボノイドという成分は血管を丈夫にして血行を促進します。これにより肌のターンオーバーを整えたり、血行不良による肩こりなどを改善する効果もあります。
フラボノイドには抗アレルギー作用もあるため、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状を抑えたり、浴槽にドクダミ茶の茶葉を入れることで湿疹やあせもを改善したりする効果も期待できます。
紅茶
紅茶には抗酸化作用があるポリフェノールが豊富に含まれます。体内の酸化ストレスから細胞を守るため、免疫機能を維持する効果も期待できます。
また継続的に紅茶を飲むことで、カテキン作用により風邪やインフルエンザ予防が期待できます。
一方、紅茶はカフェイン含有量が多いことでも知られています。妊娠中や授乳中はもちろん、頻尿や胃腸の弱い方、カフェインに対して過敏に反応しがちな方は注意が必要です。
ほうじ茶
ほうじ茶には、アミノ酸の一種であるテアニンという成分が多く含まれます。テアニンはリラックス効果があるだけではなく集中力を持続させるため、仕事や勉強中に飲むといいでしょう。
その他にも、血行促進、更年期障害、月経前症候群(PMS)の緩和といった効果も期待できます。
ほうじ茶にはビタミンCも含まれており、熱に強く、熱々のお湯でも壊れにくいとされています。
麦茶
麦茶の原料は茶葉ではなく穀物である大麦なので、カフェインが含まれないことが大きな特徴です。利尿作用や興奮作用もないため、運動時や真夏、寝る前の水分補給にも適しているでしょう。
カリウムやカルシウムといったミネラルも豊富に含んでいるため、むくみを改善したい方や高血圧を予防したい方、骨や歯を丈夫にしたい方にもおすすめのお茶です。
ホット麦茶には体を温める冷え予防や、血液をサラサラにして血行を促進する効果もあるため、生理痛に悩む女性にもおすすめです。
生理痛は血行不良によって痛みの元である成分が骨盤内に溜まったり、体が冷えて血が固まりやすくなったりすることで重くなると言われています。生理痛に悩む女性は、生理前~生理中に意識して麦茶を飲んでみるのもよいでしょう。
あずき茶
あずき茶には食物繊維やポリフェノールが含まれているため、消化吸収を緩やかにする効果があります。これにより血糖値の急激な上昇が抑えられます。食欲コントロールや血糖値スパイクによる眠気を予防できるでしょう。
また、食物繊維が豊富なため腸内環境を改善したり、カリウムが豊富に含まれていることにより血圧を正常範囲に保ち、心臓の負担を軽減したりする効果も期待できます。
一方、カリウムを摂り過ぎると腎臓に負担がかかり、高カリウム血症を引き起こすおそれがあります。カリウムは海藻類や野菜類にも豊富に含まれる栄養素のため、摂り過ぎには注意しましょう。
監修者プロフィール
あんしん漢方薬剤師
山形ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニューも開発。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
<Edit:編集部>