朝食に「カステラ」、どんなメリットがある?福砂屋&管理栄養士に聞いてみた (2/2)
──イメージ的に、白米やパン、シリアル系だと食欲がいまいち出ないとき、カステラをとり入れるのが「朝カステラ」として良さそうですね。とはいえ、太ってしまわないかな? と心配な読者さんもいそうです。
管理栄養士・石川さん:太りにくい食べ方として、朝食時に食べる、食事のボリュームを考慮した上で食後に食べるなどがよいでしょう。逆に、食事の直前に食べる、ホイップクリームやジャム、バターをトッピングすると、油脂・糖分過多になると考えられます。
──カステラはコンビニなどでも気軽に買えますが、福砂屋などの店舗で購入するのとでは、なにか違いはあるのでしょうか?
管理栄養士・石川さん:カステラは原材料や製法など、カステラと分類される中であれば同じカステラといえますが、カステラを作っている老舗といわれる企業ごとにも、それぞれのこだわりや特徴があり、賞味期限も異なります。選ぶときのポイントとしては以下です。
- 原材料表示に記載されているものが、見てすぐにわかるものである
- 小さなお子様が食べる場合には蜂蜜入りは避ける
- 一切れのサイズが自分に適しているかどうか
次回はスポーツとカステラについてお届けします。
回答者プロフィール
石川 三知
Office LAC-U代表。スポーツ栄養アドバイザー/管理栄養士
オリンピックメダリストをはじめとする多くのアスリートの栄養サポートを行なう。いままでにサポートしてきた選手・団体は、中央大学水泳部、スピードスケート岡崎朋美選手、フィギュアスケート荒川静香選手、髙橋大輔選手、陸上短距離走/末続慎吾選手、競泳渡部香生子選手、大相撲稀勢の里関、陸上男子短距離日本代表チーム、新体操日本代表フェアリージャパン、全日本男子バレーボールチームなど多数。2004年度~2014年度JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ(医科学)。中央大学商学部兼任講師(スポーツ科学)。中央大学保健体育研究所客員研究員。八王子スポーツ整形外科栄養管理部門ディレクター。 著書には、『最新版 スポーツ選手のための食事 400レシピ』、『栄養のプロが教える 最新版 身長を伸ばす栄養とレシピ』(いずれも学研プラス)など多数。
取材協力
カステラ本家 福砂屋
カステラ本家福砂屋は、寛永元年(1624年)創業の老舗です。長崎カステラの伝統の味と製法を守る福砂屋は、職人の「手わざ」と、手間をかける「別立て法」を用ることで、ふっくら、しっとりとした福砂屋独特の食感、コクのある甘みと風味を生み出します。
<Edit:編集部>