ウェルネスフード
2024年7月22日

朝ごはんを食べないと熱中症になりやすい、その理由とは。専門家も警鐘する「朝食抜き」のリスクとは (1/2)

熱中症対策で忘れられがちなのが、カラダに入る水分の約40%は食べ物からだということ。つまり規則正しい食生活をしていれば、脱水症になるリスクは下げられるのです。

熱中症にくわしい、神奈川県済生会横浜市東部病院 患者支援センター長で医学博士の谷口英喜先生が、食事面から見た熱中症予防について語っています。

食事から水分補給を行うことで、吸収がゆっくりとなり、脱水症を防ぐ

たとえばスープ、サラダ、ヨーグルト付きのカレーセットなら、総量815mlもの水分がとれることになります。

しかも食事からとった水分は吸収に時間がかかるため、飲み物と違って体内に長い時間留り、これも脱水症を防ぐポイントになります。

朝食を抜くと、ペットボトル1本分の水分が不足することになる

1日の食事からとれる水分量は約1500mlで、単純計算すると1食あたり500ml。つまり、食事を1食抜くと、ペットボトル1本分の水分が不足することになります。

とくに朝は、寝汗で脱水状態になっているため、朝食を抜くと昼食時まで脱水状態が続くことになってしまいます。

脱水症や熱中症を予防するには1日3食規則正しく食事を摂ることが大切であり、水分を豊富に含む夏野菜や果物を摂ることは、熱中症対策に適しているといえます。

次:臨床栄養の専門医が語る、朝食抜きのリスク

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