無糖炭酸水は健康にいい?体に悪い?メリット・デメリットを医師に聞いた (1/2)
砂糖入りの炭酸水は常飲するものではないでしょう。しかし、砂糖が入っていない「無糖炭酸水」なら問題ないのでしょうか?
近年、無糖炭酸水は爽快感やカロリーゼロといった特徴から人気を集めています。ダイエットにいい、肌がきれいになるなど「健康に良い」と言われる一方で、炭酸の刺激や体内での働きについて気になる方もいるのでは。
無糖炭酸水は体に良い飲み物なのか、それとも注意が必要なのか。医療法人社団 筑三会 筑波胃腸病院 理事長の鈴木隆二医師に伺いました。
無糖炭酸水は体にどんな影響を与えるか。無糖炭酸水を飲むメリット
無糖炭酸水は以下のような体への影響をもたらすと考えられます。
胃腸を刺激する
炭酸ガスにより胃腸を適度に活性化させます。炭酸ガスは胃壁を膨らませることで満腹感を与えるとともに(※1)、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進するため、便秘の解消や食欲の増進に役立つ場合があります。
水分補給にもなる
無糖であるため、水と同様にカロリーゼロで水分補給ができます。
リフレッシュになる
炭酸の飲み心地による爽快感は、多くの人にリフレッシュ効果をもたらすとされています。一部の研究では、炭酸水が交感神経を適度に刺激し、気分の改善や心理的ストレス軽減に寄与する可能性が示されています(※2)。
炭酸水、水代わりに毎日飲んでもいい?
無糖炭酸水を水代わりに毎日飲むことは、基本的に問題ないと考えられます。ただし、以下の点に注意してください。
胃腸が弱い人は体調がよくないとき避ける
炭酸の刺激が胃腸に負担をかける場合があります。
飲み過ぎない
水分補給として理想的ですが、飲み過ぎるとゲップやお腹の張りを感じることがあります。
普通の水も取り入れる
炭酸水だけに偏らず、普通の水も適度に摂取することが推奨されます。
無糖炭酸水には通常タイプとフレーバー付きタイプがあります。フレーバー付きの無糖炭酸水には、微量のナトリウムや酸味料が含まれている場合があり、高血圧の方や塩分摂取を控えている方は成分表示を確認することをおすすめします。
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