ウェルネスフード
2025年1月14日

専門家に聞く!ビタミンCを摂りすぎるとどうなる?過剰摂取のデメリット (1/2)

風邪予防や肌荒れ対策に「ビタミンC」を毎日飲んでいる人も多いのでは。そこで気になるのがビタミンCの摂り過ぎ。過剰摂取は体に悪影響を与えるのか、株式会社Luce/健康検定協会所属の徳満友美さんに聞きました。

ビタミンCの大量摂取であらわれることがある症状

徳満さん:一般的には、ビタミンCを過剰に摂取しても、摂り過ぎた分は尿と一緒に排出されます。そのため、大きな副作用は、出にくいと考えられます。

ですが、非常に稀なケースですが、吐き気や胃痛、胸やけ、下痢などの症状が出ることがあります。ビタミンCは酸性なので、たくさん摂ると、吐き気や胸焼けなどの胃腸症状が出る人もいます。

また、ビタミンCには、便を柔らかくしたり腸の動きを活発にしたりする作用があるため、下痢を発症する可能性もあります。

「ビタミンCの摂りすぎで肌荒れする」ってウソ?本当?

徳満さん:ビタミンCを多く摂取してお腹がゆるくなっていると、腸内環境が悪化してお肌の状態が悪くなる可能性があります。

また、ビタミンCを意識しすぎて栄養バランスが偏ると、他の栄養素が不足するため、肌トラブルに繋がります。

「ビタミンCを大量摂取すると、好転反応で肌荒れする」というネット情報もありますが、ビタミンCの好転反応で肌荒れが起こるとは考えにくいです。

お腹の調子が悪くなっているか、服用しているサプリなどに含まれる他の成分が過剰になっているせいで、肌荒れが起きている可能性が高いです。

“好転反応”に科学的な根拠はない
“好転反応”という言葉は、医学の世界では使われていません。スキンケアや健康食品を使用する過程で「好転反応が治るとその後は調子が良くなる」という話もあるようですが、これには科学的な根拠がありません。

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