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愛情ホルモン「オキシトシン」を増やすには?専門家が教える簡単な方法 (1/4)
愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンは、人とのつながりを感じたり、幸福感やリラックスを得たりするために欠かせないホルモンです。ストレス軽減や心身の健康維持にも効果があるとされ、現代のストレス社会において注目されています。
では、どうすればオキシトシンを増やすことができるのでしょうか? 子どもの成長発達にくわしい臨床心理士、公認心理師で一般社団法人マミリア代表理事の鎌田怜那さんが解説していきます。
愛情ホルモン「オキシトシン」とは
オキシトシンは、脳内の視床下部で作られ、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、主に人間関係や絆を深める作用があることで知られています。
「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」とも呼ばれ、人との触れ合いや信頼感を感じる状況で分泌が促進されます。
オキシトシンは以下のような作用が期待できるとされています。
1. 信頼感や共感性の向上
パートナー、家族、友人、ペットなどとのつながりを深める作用があります。また、出産や授乳の際に大量に分泌されることから、母子間の絆形成に重要な役割を果たします。
2. ストレス軽減
コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を抑制し、リラックス効果をもたらします。緊張状態や不安感を和らげる効果もあるため、心の安定をサポートします。
3. 幸福感や安心感を高める
オキシトシンは脳内の報酬系に働きかけ、幸福感を感じやすくします。社会的なつながりや利他的な行動によってさらに分泌が促進され、ポジティブな感情が増加します。
4. 身体の健康をサポート
血圧や心拍数を安定させる効果があります。さらに免疫機能を高め、体全体の健康維持に役立つとされています。過剰な食欲も抑えてくれます。
どんなときにオキシトシンは増える?
オキシトシンは、以下のような状況で分泌されることが知られています。
- ハグや手をつなぐなどのスキンシップ
- 感謝の言葉を伝える、もしくは伝えられる
- ペットと触れ合う
- 親しい人との楽しい会話
- リラックスした状態 など
オキシトシンが分泌されるときは、「他者との親密なつながり」や「安心感、信頼感を生む行動」に関連しています。
「オキシトシン」、今すぐできる自分で増やす方法
「自分は人づきあいが少ないから」と思った人も安心してください。オキシトシンはセルフケアでも増やすことができます。
触れる
自分の体に触れたり、撫でたり。普段しない人にとっては、変な感じがするかもしれませんが、ボディローションを塗ったり、凝った部分を揉んだりというイメージです。
また、タオルやブランケット、パジャマやスリッパをふわふわ・もこもこのものにするものいいですね。お気に入りをご褒美として購入して、リラックスタイムのお供にしてはいかがでしょうか。
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