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春の“微妙な”体調不調、原因は「腸」にあった!?専門医が語る自律神経と腸内環境の関係 (1/2)
今年は例年以上の寒暖差に加え、感染症の影響で倦怠感が続く人も多い中、「朝、体が重い」「すっきり目覚められない」「肌トラブルが多い」という声が増加中。
とくに気になるのが、春特有の肌トラブル。メイクしたばかりなのによれる、乾燥するのに肌や髪のベタつきが気になるなど、季節の変わり目特有の不安定さに悩む人が急増しています。
腸内細菌研究の第一人者・内藤裕二先生に、春の不調改善法をお伺いしました。
春先の不調の原因は腸にあった!? 専門医が明かす意外な関係
「春先の体調不良の多くは、実は腸内環境の乱れが原因です」と内藤先生。
とくに春は気温や気圧の変動が大きく、自律神経が乱れやすい季節。この自律神経の乱れが腸内環境に影響を与え、単なる朝の目覚めの悪さだけでなく、肌のバリア機能や皮脂分泌のバランスまで左右する可能性があります。
最新研究で解明! 第二の脳"腸"が鍵を握る
私たちの腸内には約40兆個もの腸内細菌が存在し、この複雑な細菌の生態系は「腸内フローラ」と呼ばれています。
「腸は第二の脳とも呼ばれ、脳と腸が密接に関係し合う『脳腸相関』という概念が注目を集めています」と内藤先生は説明します。
脳と腸が自律神経やホルモンなどの働きを介して相互に影響を及ぼし合い、この腸から脳に送られる情報に、腸内細菌の存在が大きく影響を与えることが最新の研究で明らかになっています。
腸内細菌を活性化! 食物繊維で作る美肌環境
とくに重要なのが、腸内細菌が食物繊維を発酵させて作り出す「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」です。
中でも「酪酸(らくさん)」を産生する菌(酪酸産生菌)は、腸の健康維持に重要な役割を果たしています。
「腸内環境の改善には、大豆などに含まれる『高発酵性食物繊維』を積極的に摂取することが大切です」と内藤先生。植物性たんぱく質と食物繊維を組み合わせて摂取することで、酪酸産生菌が増えやすい腸内環境を整えることができます。
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