2025年4月11日

背中の筋肉、ちゃんと鍛えてる?背筋を鍛える「7つのメリット」とは

「背中の筋肉、ちゃんと鍛えてる?」

筋トレというと腹筋や腕などを鍛えたいと思う人が多いと思います。背中は見えにくい部分なので、つい疎かにしてしまいますよね。

背中の筋肉が弱くなると姿勢が悪くなっていくだけではなく、肩こりや腰痛を引き起こしたり、内臓が圧迫されて消化不良や呼吸機能の低下、循環器系に悪影響を及ぼすこともあります。

姿勢調整師・江幡直輝さん監修のもと見ていきます。

背中の筋肉にはどんな役割がある?

背中の筋肉は、多くの重要な役割を果たしています。

  • 姿勢の維持
  • 上半身の安定化
  • 肩甲骨の動きのサポート
  • 呼吸の補助
  • 脊柱の保護
  • 上半身の引き動作
  • 回旋動作の補助など

これらの筋肉を強化することで、全体的な体の機能が向上し、日常生活やスポーツにおいてより良いパフォーマンスを発揮することができます。

背中の筋肉を鍛えることによって得られるメリット

背中の筋肉を鍛えることによって、どんなメリットが得られるのでしょうか?

姿勢の改善

背中の筋肉、とくに「脊柱起立筋」や「僧帽筋」を鍛えることで、背骨を正しい位置に保つ力が強化され、猫背や前かがみの姿勢を改善することができます。

正しい姿勢は見た目の印象を良くするだけでなく、圧迫されていた内臓が正常に機能するようになる可能性もあります。

僧帽筋や菱形筋を鍛えることで、猫背だけでなく巻き肩の予防改善にも寄与します。猫背であると肩こりも同時に起こりやすいため、肩こりの改善も見込めます。

体幹の安定

背中の筋肉は体幹の一部であり、体の安定性を保つ役割を果たしています。これにより、スポーツや日常の動作においてバランスが良くなり、怪我のリスクが減少します。

歩行時にも脊柱起立筋は働いており、上半身の安定、目線のブレ、ふらつきを抑える役割を持っています。ふらつきが少なくなることで、寝たきりの要因でもある転倒のリスクも抑えることができるでしょう。

腰痛の予防・改善

背中の筋肉を強化することで、腰椎への負担が軽減されます。

とくにデスクワークなどで長時間座っている人にとっては、背中の筋力が不足すると腰痛の原因となることが多いため、背中を鍛えることは腰痛の予防や改善できる可能性があります。

運動能力の向上

背中の筋肉は多くの運動において重要な役割を果たしています。

たとえば、スポーツでのパフォーマンス向上や、日常生活では物の持ち上げなどが楽にできるようになります。

上記にあるように歩行の手助けもしています。

背中の筋肉はなぜ鍛えにくい?効果的な鍛え方とは

基礎代謝の向上

筋肉量が増えることで基礎代謝が向上します。

背中の筋肉は大きな筋群であるため、鍛えることで筋肉量を増やし、結果的にカロリー消費が増えることから、体脂肪の減少や体重管理にも効果があります。

見た目の改善

広背筋や僧帽筋を鍛えることで、背中全体が引き締まります。

広背筋、僧帽筋を鍛えると矢状面から見た場合は厚みが増し、前額面から見た場合は引き締まっている見た目になります。

そのため、男性にとっては身体の厚みができ、逆三角形の上半身を作ることができます。

女性にとっては広背筋を鍛えることで上半身が引き締まるので、くびれができてきます。

また、猫背や巻き肩を無くすことで上半身が上に起き上がるため、胸も大きく見えるようになります。

ストレスの軽減

運動全般にはストレスを軽減する効果がありますが、背中の筋肉を鍛えることもその一環です。トレーニング中にエンドルフィンが分泌され、気分が良くなることが多いです。

また、姿勢が良くなることで自信がつき、精神的にも前向きになれます。

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監修者プロフィール

姿勢調整師
江幡直輝

大学在学時から姿勢調整師として活動。東京、神奈川の4店舗の開院責任者。臨床安全評価技術審査会 優秀者賞取得

<EDIT:MELOS編集部>