
なぜあの人は五月病になるのか。5つの傾向とその処方箋 (1/2)
毎年ゴールデンウィーク明けになると、「やる気が出ない」「頭が重い」「なんだかイライラする」など、いわゆる“五月病”に関する相談が増えるそうです。法人向けオンライン対人支援サービス「Smart相談室(スマートそうだんしつ)」にも、こうした声が多く寄せられています。
毎年話題になる五月病ですが、その背景には“働く環境”や“人間関係”といった要素が深く関係しています。
そこで今回は、「自分は大丈夫?」と気になったときにチェックできる、“五月病になりやすい5つのタイプ”と、それぞれに合ったセルフケア方法をご紹介します。
五月病になりやすい5つのタイプ
1.几帳面で真面目な人
与えられた仕事を全うしようと取り組むことは大切ですが、責任を強く感じすぎてしまうとストレスを溜めやすくなる傾向があります。
<どう対策すればいい?>
どんな仕事も自分一人で進められるものではないことを頭に留めておくと良いでしょう。自分で全部頑張ろうとせずに、時には上司や同僚に相談することも大切です。
2.NOが言えない人
仕事を任されたり急な飲み会のお誘いなど、断りにくい場面ってありますよね。さまざまなことを一気に引き受けると長時間労働に繋がり、疲労が回復できない状態が続いてしまいます。
<どう対策すればいい?>
依頼した相手の印象を悪くしないように、上手に断りましょう。たとえ苛立っても、無視や無言で席を立つなどの振る舞いは相手にとっても真意が分からずお互いにモヤモヤしてしまいます。
また、「私の仕事量を見てできないって分かりませんか?」とネガティブな反論をするのも相手を不快にさせるだけで逆効果に。
「今日はAとBで手一杯なので、明日でもよろしいでしょうか?」、「今日は疲れてしまったので来週末だといかがですか?」など、依頼を受けられない理由を具体的に伝えることが大切です。
「ありがとうございます」や「すみません」の一言があるとベターですね。
3.完璧主義な人
物事を完璧に進めたい人は周囲に頼ることをせず、自分一人で抱え込んでしまいます。また少しのミスも許せないため、自責的な思考に囚われやすいという特徴があります。
<どう対策すればいい?>
上司や同僚など、仕事を進める方と一緒に時間制限や合格点を設定すると良いでしょう。
一人で完璧にやろうとすると結果的に時間がかかったり、最悪いつまでも仕事が終わらなかったり。「〇日までにここまでやる」など細かい設定をしておくと、社内全体で目標が分かりやすくなります。