
医師が勧める「夜中に目が覚めたとき、絶対に避けたい10の行動」 (1/2)
夜中にふと目が覚めて、そのまま眠れなくなった――そんな経験、誰にでもあるはず。その後、「あること」をしてしまうと、再び眠りにつきにくくなるのです。
その「あること」とは。再入眠のために避けたい10の行動について、林外科・内科クリニック理事長の林裕章先生に伺いました。
夜中に目が醒めたとき、してはいけないこととは
もし夜中に目が醒めてしまったとしても、以下の行動は避けたほうが良いでしょう。ついやりがちではありますが……。
1)スマホやタブレットを触る
明るい光やブルーライトがメラトニン分泌を抑制し、SNSやニュースの刺激で脳が覚醒状態になってしまいます。
2)時計を何度も確認する
「あと◯時間しか寝られない」という焦りが交感神経を優位にし、再入眠を妨げるおそれも。
3)部屋の照明を明るくつける
200ルクス程度でもメラトニンは大幅に低下してしまいます。そして暗さに慣れていた目がリセットされ、眠気が遠のいていきます。
4)眠ろうとベッドで長時間もがく(20分以上)
「ベッド=眠れない場所」と脳が学習してしまいます。眠れなければ一度離れるのが鉄則!
5)仕事メールや勉強の資料を見る
眠れないからと仕事について考えたり、実際にメールやチャットをチェックしたりするのはやめましょう。問題解決モードで前頭前野が活発化し、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が高まります。
6)カフェイン・アルコール・ニコチンを摂る
眠るどころか覚醒を促してしまいます。また、カフェインやアルコールの利尿作用で再度起きやすくもなります。
7)しっかり夜食をとってしまう
食べ物の消化活動で体温が上がり、深部体温の低下による眠気誘発が阻害されます。
8)激しいストレッチや筋トレを始める
交感神経刺激と体温上昇により、再入眠が妨げられます。
9)スマートウォッチで睡眠スコアを分析する
睡眠の質を高くしないといけない、睡眠時間は……など、睡眠データへの過度なこだわりが不安を助長し、かえって睡眠を悪化させてしまうことも。
10)「早く寝なきゃ」と自分を追い込む
入眠へのプレッシャーは脳の覚醒レベルを上げてしまいます。“心配時間”は日中に設けて、ベッドで考えないようにしましょう。
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