
サンダルの靴ずれが痛すぎる!夏に靴ずれが増える理由と、早く治すコツ[医師監修]
サンダルを履く機会が増える夏の時期、多くの人が靴ずれを経験します。夏は汗や湿気で皮膚が柔らかくなり、摩擦に弱くなるうえ、サンダルは素足で履く場合が多いため、足の皮膚が直接サンダルの素材と擦れることで、靴ずれができやすくなります。靴ずれの原因や症状、対処法について、よしき銀座クリニック院長 吉木伸子先生にお話を伺いました。
夏に靴ずれが増える理由とは?
「靴ずれの主な原因は、足のサイズと靴のサイズが合っていないことや、履き慣れていない靴を長時間履き、靴と足の皮膚が繰り返し擦れることです。症状は主に、赤みや腫れ、擦り傷、皮むけ、水ぶくれなどで、親指の付け根、足の甲、かかと、小指など、靴と直接触れる部分に起こります」(吉木先生)
夏場は特に汗や湿気で皮膚が柔らかくなり、摩擦に対して敏感になります。さらに、サンダルやミュールなど、素足で履く機会が増えることで、皮膚が直接靴の素材と接触し、靴ずれを起こしやすくなるのです。
靴ずれができてしまった時の対処法
靴ずれができてしまった場合、適切な対処が重要です。まずは患部を清潔にし、無理に皮を剥がしたりせず、そのままの状態を保ちましょう。
水ぶくれができている場合は、潰さずにそのままにしておくことが大切です。水ぶくれの中の液体は、傷の治癒を促進する成分が含まれているため、自然に吸収されるまで待ちましょう。
また、靴ずれ部分への刺激を避けるため、絆創膏を貼り、靴との摩擦や刺激から患部を守ることが大切です。
皮膚科医が解説する靴ずれケア法
「摩擦が続くと水ぶくれや皮膚の剥がれ、擦り傷を作ることも。靴ずれのケアにおススメなのは『ハイドロコロイドの絆創膏』です。ハイドロコロイド素材のパッドは、かさぶたを作らず新しい皮膚がきれいに再生するのを促し、靴ずれの治癒を早めます。また、靴ずれによる『痛みの軽減』効果もあり、貼ることで患部がしっかり保護され、歩行時の刺激や摩擦から守ります」(吉木先生)
従来の絆創膏とは異なり、ハイドロコロイド素材は傷口を適度な湿潤環境に保つことで、自然治癒力を高める効果があります。これにより、痛みを軽減しながら、きれいに治すことができるのです。
夏の靴ずれは部位別の対策がおすすめ!
夏の靴ずれケアには治癒促進効果のある絆創膏が効果的ですが、それに加えて、部位別に適した絆創膏を使い分けるのがコツ。患部がしっかり保護されます。
編集部がおすすめするのは、ニチバン株式会社の「ケアリーヴ治す力」シリーズ。パッド部分にハイドロコロイド素材を使用した治癒促進絆創膏です。かかとなど、部位に応じた専用タイプも用意されており、靴ずれの場所に合わせて選ぶことができます。
2012年3月の発売以降、13年で7倍以上の売上に成長している人気商品だそうです。特にテープが透明で貼っているのが目立たない「ケアリーヴ治す力 防水タイプ」は6年連続で売上拡大中で、「かかと用」は夏場の売上が月平均の1.4倍に増加するなど、多くの人に支持されているとのこと。
監修者プロフィール
よしき銀座クリニック 院長 吉木伸子先生
横浜市立大学医学部卒業、慶応義塾大学病院皮膚科学教室に入局。浦和市立病院(現さいたま市立病院) 皮膚科勤務、日本漢方研究財団附属渋谷診療所での研修等を経て、現在はよしき銀座クリニック 院長。レーザー、ケミカルピーリングなどの美容皮膚科学と漢方を取り入れた皮膚科療法を行っている。
<Edit:編集部>