良い香りが運動能力をアップさせる秘密は前頭葉にあった!?(後編) (2/2)
セントテーピングが目指すものと今後の展開
― セントテーピングは、どのタイミングで使うのが一番効果的ですか。
桜井:効果という意味では、試合中だけでなく前後も視野に入れています。試合前は高揚を抑え平常心を保つために「エクストラリラックス」を使う。ゴルフ場に向かう車の中などですね。試合中は、集中力を切らさないために「エクストラフォーカス」を使う。
たとえば野球で二死満塁のバッターボックスに立つと、大きなプレッシャーがかかり本来の力を発揮できないようなとき。試合後はクールダウンやリラックス用としても使っていただけると思います。スポーツ中、そして前後のあらゆるタイミングでセントテーピングを使っていただくことで、少しでもスポーツをされる方の役に立てればと思っています。
― 製品発表会で登壇した横浜DeNAベイスターズ宮﨑敏郎選手、プロゴルファーの石井忍プロは、その後使用感などレポートされているんですか。
桜井:宮﨑選手はエクストラフォーカスをご利用頂いていますし、石井プロはつけた瞬間にスイッチが入るような気持ちになるとおっしゃっていました。4月には、横浜DeNAベイスターズとコラボした、「セントテーピング エクストラフォーカスベイスターズver.2018」を発売したり、5月にはサッカー日本代表とコラボした「サッカー日本代表ver.」のセントテーピングを発売し始めています。
▲セントテーピング エクストラフォーカスベイスターズver.2018
▲セントテーピング エクストラリラックス日本代表ver.2018(ホワイト)
桜井:コラボレーションした製品も発売しましたが、それ以前から使ってくださっている方もいるんですよ。男子プロバスケットボールBリーグ「サンロッカーズ渋谷」の選手のみなさんや、「3×3(スリーバイスリー)」のPREMIEREリーグ「SEKAIE.EXE」のみなさんには、練習や試合でお使いいただいていています。
また、JRAのジョッキー戸崎圭太さんが、ご自身で手に入れられたのか、使ってくださっており、インタビューでもセントテーピングのことを話していてとても驚きました。私が見たときはエクストラリラックスのピンクをお使いでした。
現在は契約選手に限った話になりますが、要望やフィードバックを次の開発へつなげる動きも始まっています。まだ動きだしたばかりの製品ですから、「選手と一緒に作っていく」という気持ちが大きいですね。改良点としては、鼻のフィット感を高めたり、汗での剥離を防止したりと、製品開発の手を緩めず進めていきたいと考えています。
古賀:プロの方はもちろんですが、やはり一般の方、日々スポーツを楽しんでいる方たちに使ってほしいという想いはあります。一生懸命やっているけど、あと少しだけ結果に届かないという人や、もう少しだけ頑張りたいという人に使っていただき、「何かちょっと動きが良くなった」などの感覚を楽しんでもらえるといいですね。
桜井:製品としては、香りやカラーバリエーション、やコラボレーションのお取組みを増やしていきたいです。ただ新しい香りに関しては、再度エビデンスを確認しないと販売できないので、今年1年は現行製品の告知とともに精度を高めていくことが中心になると思います。
今後は香りでスポーツをサポートし、達成する喜び、成長する喜びなどを共有していければいいと思います。2020年には、「スポーツ用のフレグランスといえばフィッツだね」と言われるまでに成長していたいですね。
《関連サイト》
フィッツコーポレーション
http://www.fits-japan.com
<Text:松田政紀(アート・サプライ)/Photo:小島マサヒロ>