なぜ「甘い飲み物」は太りやすい?“太る理由”を糖尿病専門医に聞いた
ランチのお供に清涼飲料水、運動後のスポーツドリンク、仕事中のカフェラテ……私たちの生活には、気づかぬうちに“甘い飲み物”が溶け込んでいます。
糖分たっぷりの飲み物がもたらす影響は、ただの「カロリーオーバー」だけではありません。実は、体重の増加や生活習慣病リスクと深く関係しているのです。
なぜ「甘い飲み物」は太りやすいのか。ダイエット外来を担当する糖尿病専門医・押切佳代先生監修の記事より、一部抜粋してお届けします。
なぜ「飲み物の糖」は太りやすい? その理由は「吸収スピード」
ジュースや加糖飲料に含まれる糖は、固形物より吸収が速く、血糖値が急上昇しやすい特徴があります。
インスリンが多く分泌されると糖が脂肪に変わりやすくなり、知らないうちに体重が増加することもあります。

水や無糖のお茶、炭酸水は血糖値の変動がほとんどなく、空腹感の暴走を抑えやすくなります。血糖値が安定すると間食に手が伸びにくくなり、結果的に1日の総摂取カロリーを自然に抑えられます。
「カロリーゼロ」や「人工甘味料」に注意!
「カロリーゼロ」や「糖質オフ」と表示されている飲料の多くには、砂糖の代わりにアスパルテームやスクラロースといった人工甘味料が使用されています。
これらはカロリーを抑えながら甘さを感じられるため、ダイエット中に重宝するように思えます。しかし、人工甘味料の強い甘みに慣れてしまうと、かえって甘いものへの欲求が強くなる可能性や、腸内環境に影響を与えるといった研究報告も存在します。
完全に排除する必要はありませんが、日常的に頼りすぎるのではなく、あくまで嗜好品と位置づけ、基本は水やお茶を選ぶように心がけましょう。
監修者プロフィール
押切 佳代(おしきり かよ)
神戸市西区の沢岻(たくし)美奈子女性クリニック院長。糖尿病専門医。女性医療を専門とするクリニックで糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病を中心に、女性のライフステージに寄り添った診療を心がけています。健康と美容の両立をめざしたダイエット外来も担当しています。
クリニックHP:takushiminako.com
<Edit:MELOS編集部>











