ルイボスティーの効能とは。毎日飲み続けるとどんな効果が期待できる? (1/4)
健康志向の高まりとともに、ルイボスティーが注目を集めています。カフェインゼロで、豊富な抗酸化物質を含むことから、美容や健康を意識する人々の間で人気のお茶です。
でも、実際にどんな効果が期待できるのか、毎日飲んでも大丈夫なのか、どのように飲むのが効果的なのか、気になることも多いのではないでしょうか。
薬草コーディネーターの資格を持ち、健康茶にくわしいエステサロンCalmファルコン 代表石井 良子さん監修のもと、ルイボスティーの特徴から、期待できる効能、効果的な飲み方、注意点まで解説します。
ルイボスティーとはどんなお茶? 味にクセはある?
ルイボスティーは、南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈周辺でのみ育つ「ルイボス(Rooibos)」という植物の葉を発酵・乾燥させて作られるお茶です。
「ルイボス」はアフリカーンス語で「赤い茂み」を意味し、その名の通り、淹れたお茶は美しい赤褐色をしています。
現地では数世紀にわたって健康茶として飲まれてきた歴史があり、近年では世界中で注目されています。
グリーンルイボスとレッドルイボスの2種類がある
ルイボスティーには主に2種類あります。
レッドルイボス(発酵タイプ):葉を発酵・乾燥させたもので、一般的に「ルイボスティー」として販売されているのはこちらです。赤褐色で、まろやかで甘みのある味わいが特徴です。
グリーンルイボス(非発酵タイプ):発酵させずに作られるもので、緑茶に近い色合いです。抗酸化物質の含有量がレッドルイボスより高いとされますが、生産量が少なく、価格もやや高めです。

どんな味? 味の特徴
ルイボスティーは、ほのかな甘みと、土や木のような自然な香りが特徴です。紅茶のような渋みやタンニンの苦味がほとんどなく、まろやかで飲みやすいのが魅力です。
「クセがある」と感じる人もいますが、これは独特の香ばしさや土っぽさによるものです。初めて飲む人は、ハチミツやミルクを加えると飲みやすくなります。

また、質の良いルイボスティーほど、クセが少なく上品な味わいになります。
ルイボスティー、毎日飲むとどんな効能が期待できる?
ルイボスティーにはさまざまな健康効果が期待されていますが、あくまで「期待できる」レベルであり、治療効果を保証するものではありません。そのうえで、以下のようなメリットが期待されています。
抗酸化作用による美容効果
ルイボスティーには、「アスパラチン」や「ノトファギン」といった強力な抗酸化物質(フラボノイド)が豊富に含まれています。これらは体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を遅らせる働きがあります。
継続的に飲むことで、肌の調子が整う、シミやシワの予防につながるといった美容効果が期待されます。ただし、外からのスキンケアや生活習慣も重要です。
アレルギー症状の緩和
ルイボスティーに含まれるケルセチンなどのフラボノイドには、抗炎症作用があり、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの放出を抑える可能性が研究されています。
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が軽減されたという報告もありますが、個人差があり、すべての人に効果があるわけではありません。
消化器系のサポート
ルイボスティーには、胃腸の炎症を和らげる作用があるとされ、消化不良、胃もたれ、便秘などの改善に役立つ可能性があります。
また、カフェインを含まないため、胃腸に優しく、夜でも安心して飲めるのが利点です。
血圧と心血管の健康
一部の研究では、ルイボスティーが血圧を正常に保つ働きがあることが示唆されています。抗酸化物質が血管の健康を維持し、動脈硬化の予防に寄与する可能性があります。
ただし、高血圧の治療薬の代わりにはなりませんので、医師の指示に従った治療が必要です。
血糖値のコントロールをサポート
ルイボスティーに含まれるアスパラチンには、血糖値の上昇を緩やかにする作用があるという研究結果があります。糖尿病の予防や管理に補助的に役立つ可能性が期待されています。
リラックス効果
ルイボスティーには微量のマグネシウムや亜鉛が含まれており、これらのミネラルは神経系の健康とリラックスに寄与します。また、カフェインを含まないため、就寝前に飲んでも睡眠を妨げません。
温かいルイボスティーを飲むという行為自体が、リラックスタイムとなり、ストレス軽減につながります。
次:ルイボスティーの効果的な飲み方。温度や飲むタイミング

ノンカフェインのお茶・飲み物一覧|薬剤師が解説!カフェインゼロドリンクおすすめ9選







