股関節が痛い時にやってはいけないこと[医師監修] (2/3)
1. 痛みを我慢して運動を続けてしまう
適度な運動は確かに股関節の健康維持に重要ですが、痛みがあるときに無理をするのは逆効果です。
痛みは、身体が発している「これ以上負担をかけないで」というサインです。このサインを無視して運動を続けると、炎症が悪化したり、関節や周囲の組織にさらなるダメージを与えたりする可能性があります。
とくに注意が必要なのは、以下のようなケースです。
1)運動中に痛みが増す
2)運動後に痛みがひどくなる
3)翌日まで痛みが残る
こうした症状がある場合は、運動の強度を下げるか、一度休止して様子を見ましょう。「痛みがあっても動けるから大丈夫」ではなく、「痛みがない範囲で動く」ことが大切です。
ランニングやジャンプ動作など、股関節に強い衝撃が加わる運動は、痛みがある時期には控えることが重要です。

ウォーキングやストレッチといった軽い運動でも、痛みを感じる場合は中止してください。痛みが引いてから、徐々に活動量を戻していくのが基本です。
2. 長時間同じ姿勢を続けている
同じ姿勢を長く続けることも、股関節の痛みを悪化させる原因になります。
長時間座り続けると、股関節の前側にある腸腰筋が縮んだ状態で固まり、立ち上がったときに痛みやこわばりを感じやすくなります。
また、座っている間は股関節に体重がかかり続けるため、関節への負担も蓄積されます。

逆に、長時間立ちっぱなしの姿勢も問題です。片足に体重をかけて立つ癖がある人は、片側の股関節に過度な負担がかかり、痛みが悪化することがあります。
対策として意識したいこと
1)デスクワーク中は、30分〜1時間に一度は立ち上がって軽く歩く
2)座り姿勢では、足を組まない、浅く座らない
3)立ち仕事では、両足に均等に体重をかけることを意識する
姿勢を変えるだけでも、股関節への負担は軽減されます。
3. 自己判断で強いマッサージやストレッチを行ってしまう
股関節が痛いとき「ほぐせば楽になるはず」と思って、強くマッサージしたり、無理にストレッチをしたりしていませんか。これは症状を悪化させる原因になることがあります。
まず、痛みの原因が炎症である場合、その部位を強く刺激すると炎症がさらに悪化します。腫れや熱感がある場合は要注意。炎症がある場合には、無理に動かすよりも安静にし、場合によっては冷却などの対処が有効なこともあります。

また、股関節周囲には複雑な筋肉や腱、靭帯が集まっています。どこが問題なのかを正確に把握せずに強い力をかけると、問題のない部位を傷つけてしまったり、かえって筋肉が緊張してしまったりすることがあります。
ストレッチについても同様です。痛みがある状態で無理に関節を動かすと、周囲の組織にダメージを与える可能性があります。
「痛気持ちいい」を超えて「痛い」と感じるストレッチはやりすぎです。








