【カサンドラ症候群】発達障害の家族がしんどい…ストレスが限界になる前に!専門家が教える対処法 (1/3)
発達障害の家族やパートナーと暮らすなかで、心身にイライラや疲れがたまり、怒りがこみ上げてくる。あるいは笑顔も涙さえも出てこなくなる。それは「カサンドラ症候群」と呼ばれ、近年少しずつ知られるようになってきました。
周囲に話しても「いい旦那さんじゃない」「考えすぎだよ」と返され、孤立感を深めてしまう人も少なくありません。
カサンドラ症候群とはどんな状態なのか、なりやすい傾向、大切なはずの相手にうんざりしてしまう理由、限界の兆候、そしてここから抜け出すための手がかりとは。
監修は、不登校/こどもと大人の漢方・心療内科『出雲いいじまクリニック』院長の飯島慶郎先生です。
「カサンドラ症候群」とはどんな状態?
カサンドラ症候群とは、発達障害(主にASD:自閉スペクトラム症)の特性を持つ家族やパートナーと長期間関わるなかで、心身にさまざまな不調を抱えてしまう状態を指す言葉です。
正式な医学的診断名ではありませんが、当事者の苦しみを表すために広く使われるようになりました。
「カサンドラ症候群」の名前の由来
名前の由来は、ギリシャ神話に登場する「カサンドラ」という女性です。彼女は予言の力を授かりますが、その予言を誰にも信じてもらえないという呪いをかけられ、真実を訴えても聞き入れられないまま苦しみ続けます。
「家庭でつらい思いをしているのに、周囲に話しても理解されない」というカサンドラ症候群の人の状況と重なるところがあり、この名前で呼ばれるようになりました。
カサンドラ症候群を疑う兆候
カサンドラ症候群の特徴は、次のような点にあります。
- 感情のキャッチボールが成り立ちにくく、孤独感が強くなる
- 自分の気持ちを伝えても受け止めてもらえないと感じる
- 周囲には「いい家族」「優しい人」と見えており、悩みを共有しにくい
- 不眠、頭痛、めまい、抑うつ症状など、心身の不調が現れる
- 「自分が我慢すれば」「自分のほうがおかしいのかも」と自責的になる
ここで大切なのは、これは「発達障害の家族・パートナーが悪い」という話ではないということです。
脳の特性の違いから、お互いの「あたりまえ」がかみ合わず、結果として相手の家族やパートナー側が心身を消耗してしまう。そうした“ミスマッチ”のなかで生まれる状態だと理解されています。
次:カサンドラ症候群になりやすい人の傾向とは









