【カサンドラ症候群】発達障害の家族がしんどい…ストレスが限界になる前に 専門家が教える対処法
ヘルス&メンタル
2026年6月8日

【カサンドラ症候群】発達障害の家族がしんどい…ストレスが限界になる前に!専門家が教える対処法 (3/3)

カサンドラ症候群を抜け出すにはどうすればいい?

ここまで読んで、「では具体的にどうすればいいのか」と思われたかもしれません。抜け出すための手がかりを紹介します。すべてを一度にやる必要はありません。できそうなものから、自分のペースで取り入れてみてください。

自分のつらさを「正当なもの」として認める

「これくらいで苦しいなんておかしい」と思う必要はありません。あなたが感じているしんどさには、ちゃんとした背景があります。

まずは自分の感情を、良い悪いと決めつけずに受け止めるところから始めましょう。

発達障害の特性を知る

相手の言動を「悪意」や「愛情のなさ」と受け取って傷ついていた場面が、特性を学ぶことで「悪気はないが伝わりにくい仕組み」だったと整理できることがあります。

理解は相手を許すためではなく、自分の心を守るために役立ちます。

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物理的・心理的に距離をとる時間を作る

毎日24時間ともに過ごし続けると、回復する時間がありません。一人で過ごす時間、家を出てカフェに行く時間、友人と会う時間など、意識して距離をとる工夫が必要です。

信頼できる人や専門家に話す

家族や友人に話せない場合は、自治体の相談窓口や、同じ立場の人が集まる自助グループ、オンラインの当事者の集まりなどで話を聞いてもらいましょう。話せる相手がいるというだけで、孤立感はやわらいでいきます。

つらさが続くなら、医療の力を借りることも考える

距離をとったり休んだりしても気持ちが晴れない、眠れない日が続く、何をしても楽しめない。そんな状態がなかなか抜けないときは、精神科や心療内科に相談してみるのも一つの方法です。

カサンドラ症候群で語られる不調のなかには、うつや不安の症状と重なっているものがあります。症状がある程度のレベルに達すると、休んでいるだけでは自然に戻りにくくなるため、専門家に状態をみてもらうことには意味があります。

必要なら治療を受けながら、土台となる心身の調子を整えていくことができます。我慢して耐えるだけが解決策ではありません。

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生活の形そのものを見直す選択肢も忘れない

それでも状況が変わらないと感じるなら、別居や離婚、家庭内での役割分担の見直しなど、生活の形を変えることも、選べる選択肢の一つです。

「どうしてもこのままでは続けられない」と感じたとき、自分を責めずに新しい形を考えるのは、決して悪いことではありません。

ただ、心がひどく疲れているときは、ものごとを悲観的にとらえやすく、冷静な判断がしにくくなりがちです。別居や離婚といった大きな決断は、少し心が落ち着いて、自分の気持ちを整理できるようになってから考えても遅くはありません。

監修者プロフィール

不登校/こどもと大人の漢方・心療内科
出雲いいじまクリニック 院長
飯島慶郎(いいじま・よしろう)

■公式サイト https://sites.google.com/view/izumo-iijima-clinic

■著書情報
『不登校は病気?〜医師の診断が子供と家族を救う〜』

著者:飯島慶郎(いいじまよしろう)/イラスト:わさび
出版社:みらいパブリッシング(健康・医療のフロントラインシリーズ)
発売日:2026年1月27日
判型:四六判・224ページ・ソフトカバー
価格:1,870円(税込)
ISBN:978-4-434-37267-4

心療内科医、臨床心理士、総合診療医、内科医、漢方医、産業医など、マルチドクターとして活動。得意とする分野は「心身症・不定愁訴」に対する漢方薬・向精神薬・心理療法・ケースワークを統合した総合的対人援助。心身の軽微な不調を入口にクライアントの「人生そのもの」を癒やすことを実践。近年は特に不登校診療に特化し、多くのこどもたちを改善に導いている。

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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