歯みがきしているのに、むし歯になるのはなぜ?「大人むし歯」予備軍かも!歯科医監修チェックリスト (2/2)
歯科医が提唱「インターバルオーラルケア」という新発想
羽村先生が提唱するのが、これまでにない新たな口腔ケアの考え方「インターバルオーラルケア」です。
インターバルオーラルケアとは、歯みがきと歯みがきの“あいだ”に行う口腔ケアのこと。朝・昼・晩の歯みがきに“あいだ”のケアを加える、2層構造の口腔ケアです。
1日3回の歯みがきだけでは、脱灰が進む時間帯を守りきれません。とくに次の3つのタイミングでは、“あいだ”のケアが有効だとされています。
インターバルオーラルケアが有効な3つのタイミング
1.間食後……pHが低下し、脱灰が始まるタイミング
2.飲酒後……唾液が減少し、むし歯菌が活発化するタイミング
3.外出先……歯みがきがすぐにできない場面
今日からできる、インターバルオーラルケア2つの行動
1.セルフケア:キシリトール配合ガム
ガムを噛むことで唾液の分泌が促され、酸性に傾いた口腔内のpHが中性域に戻ります。
さらにキシリトールには、①ミュータンス菌に酸を作らせない、②菌の活動・増殖を抑える、③プラークをつきにくくする、という3つの作用があります。「噛むこと」と「キシリトール」のW効果が、歯みがきの“あいだ”を守ります。
選び方のポイントは、「シュガーレス」表示があり、キシリトール含有率50%以上のものを選ぶこと。食事の後や食間に1日3〜5回、3カ月以上続けることが推奨されます。

2.プロフェッショナルケア:3〜6か月に1回の定期チェック
歯科医院では、プラーク付着状況の客観評価、プロフェッショナルクリーニング、高濃度フッ素塗布を受けられます。
インターバルケアが正しくできているかどうかの最終確認は、必ず歯科医院で。みがけない“あいだ”をどう埋めるかの積み重ねが、将来の歯の健康を左右します。
「毎日みがいているから大丈夫」と思っていた人ほど、大人になってからむし歯に悩まされます。大切なのは、みがく回数を増やすことではなく、みがけない"あいだ"をどう守るか。今日からできるインターバルケアで、歯みがきのすき間時間を埋めていきませんか。
監修者プロフィール
日本歯科大学生命歯学部 特任教授/日本フィンランドむし歯予防研究会 理事長
羽村 章(はむら・あきら)先生
日本歯科大学歯学部卒業。フィンランド・トゥルク大学歯学部う蝕学教室に客員講師として留学し、「キシリトールの父」と呼ばれるアリエ・シェイニン教授に師事。1997年に日本フィンランドむし歯予防研究会を立ち上げ、理事長に就任。日本におけるキシリトールの普及に尽力している。
<Edit:編集部>









