インタビュー
ウェルネスフード
2018年9月14日

浅田真央さんも常連。健康的でカラダにやさしい、“アスリート向け中華料理店”が生まれた理由 (1/3)

 和食や洋食、あるいはカフェ。最近は健康を意識したメニューを提供する飲食店が増えています。しかし中華料理店といわれたら、健康とはかけ離れたイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。特にトップアスリートをはじめ、スポーツに取り組むならば日々の食事に気を配っている方は多いはず。もしかしたら「中華料理が食べたい……けど、ボディメイクに悪そうだし太るのは嫌だから」などと、中華料理店の前で葛藤した経験をお持ちの方すらいるかもしれません。

 しかし、実は横浜に「ここのメニューは、食べても太りにくい!」と自信を持って言える中華料理店がありました。それが「アスリート中華ダイニング YI-CHANG(イーチャン)」です。今回はお店の設立背景やコンセプト、客層などについて、代表でありシェフを務める宮崎義章さんにお話を伺いました。お店イチ押しのメニューと合わせ、ご紹介していきましょう。

トップアスリートも安心して食べられる料理を提供したい

 2006年にオープンした「YI-CHANG」ですが、当初は“アスリート向け”とは打ち出しておらず、いわゆる中華料理店として営業していたそうです。では、いったいなぜアスリート特化という道を選んだのか。それには、宮崎さんの経験とそれに基づく思いがありました。

「私はこれまで体操競技、野球など様々な競技に取り組んでまいりました。日本体育大学で競技だけではなく、スポーツ栄養学や運動生理学などを学んだことが大きかったです。現在も自宅に設けたジム設備でトレーニングしているほか、ボルダリングも行っています。14年ほど中華の修行を経て独立しましたが、実はもともと添加物が苦手。化学調味料に敏感で、多く摂取すると具合が悪くなるほどなんです。でも実際のところ、中華は化学調味料をもっとも使う料理だと思います。一般的に見れば、化学調味料がなければ料理が成り立たないほど。修行時代から疑問があり、なんとかそれらを排除したものが自分で作れないかと、試行錯誤していたんです」

 ご自身の競技・調理経験、そして体質。さまざまな要素が絡み合い、2006年に「中華料理YI-CHANG」として独立。添加物などを排除した料理は、少しずつ人気が広がっていきました。

 例えば元フィギュアスケート選手である浅田真央さんも、現役時代からよく通われていたとのこと。その関係で、村上佳菜子さんや織田信成さんなど、多くのフィギュアスケーターに親しまれているそうです。他にもK-1選手やサッカー選手など、同店を訪れるアスリートの競技はさまざま。彼らの声を聞きながら、料理もまた日々進化しているといいます。

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