ウェルネスフード
2024年5月30日
なぜブロッコリーは筋トレ民に人気なのか?高タンパク質に注目【管理栄養士監修】 (1/3)
筋トレに励むトレーニーの間でブロッコリーが話題だ。筋トレ効果をあげる野菜として鶏胸肉同様、トレーニーの食事にはかかせない食材になっているらしい。なぜなら、ブロッコリーには筋肉をパワーアップするために必要な栄養素が豊富に、しかもバランスよく含まれているからだ。
今や常識となりつつある「筋トレ&ブロッコリー」のマッチョな関係。トレーニーに愛される理由を、数々の健康・栄養本の監修をつとめる管理栄養士の赤石定典さん(東京慈恵会医科大学付属病院栄養部)に聞いた。
ブロッコリーが筋トレ食材として人気なのはなぜ?
「それはやはり、ブロッコリーがほかの野菜に比較して、筋トレに必要な栄養素が多く含まれているから。しかも筋肉を育てるにも有効な成分を含んでいます」と赤石さん。
なかでも筋トレに効果的な栄養素は以下の3つで、これが人気の理由とのこと。
[1] ビタミンB1とビタミンB6、ビタミンCが豊富
[2] 野菜の中ではタンパク質が多い
[3] 男性ホルモンのテストステロンを増強する働きをする成分が含まれている
ビタミンB1とビタミンB6、ビタミンCが豊富。しかも野菜の中ではタンパク質が多い
含まれる栄養素の多さから「野菜の王様」と呼ばれるブロッコリー。
食物繊維やビタミン類、葉酸、鉄分やカリウム、マグネシウムなどのほか、筋肉に不可欠なタンパク質は野菜の中でみてもかなりの含有量を誇り、100gあたり4.3gも含む。
さらにビタミンCでは、レモンが100gあたり100mgなのに対し、ブロッコリーは100gあたり120mgでレモンよりも多い。
男性ホルモンのテストステロンを増強する働き
そして、筋トレをするトレーニーたちがブロッコリーを食べ続ける最大の理由。
それは、赤石さんも3つめに挙げているが、「ジインドリルメタン」と「I3C(インドール-3-カルビノール)」という成分が含まれていること。
次:ジインドリルメタンとI3C(インドール-3-カルビノール)とは