フィットネス
2023年2月14日
脂肪燃焼トレーニング「HIIT(ヒット)」、キツくなくても効果あるってホント? (2/3)
研究2 HIITは脳の血流をよくし、認知機能の低下を防ぐ
オーストラリア・クイーンズランド大学の研究チームは、25歳前後の若いグループ(11人)と70歳前後の年配者のグループ(10人)それぞれに同じ強度の運動を2種類の方法で行ってもらい、その前後に脳の血流の速さや血圧などを測定しました。
運動内容
最大酸素摂取量(VO2max)の60%でのサイクリング
- 方法1(継続式)― 10分間運動した後で10分間休み
- 方法2(インターバル形式)― 1分間運動して1分間休みを10回繰り返す
どちらも運動の合計時間は10分間、休みの合計時間も10分間です。
結果
研究結果として、インターバル形式での運動を行った場合に、継続して運動を行った際と比べて脳血流(CBF)がより高まることが分かりました。
とくに年配者のグループに、その傾向が顕著でした。論文著者らは、加齢による衰えは脳血流の障害と密接な関連があることを指摘。
インターバル形式の運動によって脳血流を高め、ひいては認知機能の低下を相殺する可能性があるとしています。