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2020年8月30日

朝ヨガは朝食前?それとも後?効果的なタイミングを専門家が解説

 大人の習い事として人気のヨガ。健康や美容に関心の高い女性だけでなく、男性からのニーズも高まっています。そんなヨガの気になるギモンや悩みをピックアップし、専門家にぶつける本企画。全米ヨガアライアンス認定アカデミーFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクターの藤井誠さんに聞いてみました。

Q.朝にヨガを行うなら朝食前がいいと聞いたのですが、食べた後にやると効果が落ちるのでしょうか。たまに空腹すぎて食べた後に行ってしまいます。

A.朝ヨガは朝食前の空腹状態で行うのが理想的。練習前に食べる場合は、消化のよいものを軽めに。

 起床後のカラダは、まだ体温が低く筋肉や関節も十分に開かれていない状態です。そのような状態から、ヨガの呼吸やポーズによって徐々にカラダを温め、開いていく過程は、自分の心とカラダに対して注意が向きやすく、マインドフルな状態を作りやすいので、朝はヨガを練習するのにベストな時間帯であるといえます。朝ヨガを定期的に行うことは理想的な習慣でしょう。

 ヨガを行うときは空腹時(胃の中に残留物がない)、すなわち消化が促されている状態が望ましいです。消化器内に未消化物が残っていると、カラダの機能やエネルギーが消化に向かって働くため、その状態でヨガを行うと、カラダが重くなり集中が妨げられる可能性が非常に高いのです。夕食の時間にもよりますが、朝は胃の中に残留物がなく消化が促された状態のため、朝食前の朝ヨガが理想的です。朝食前に、洗顔またはシャワー、排せつなどを済ませて、十分に水分補給をしてからの練習がよいでしょう。

 しかし、ご家族との食事時間や通勤時間の兼ね合いで、必ずしも空腹状態で朝ヨガを行えるとは限りません。もし、朝ヨガ前に食事を摂るのであれば、軽い食事で消化しやすいものを選び、果物や温野菜を少量取り入れるのが理想です。生野菜のサラダやグリーンスムージーなどは一見よさそうに見えますが、生野菜は消化がしにくく、消化力が弱っているときや寒い時期は避けたほうが無難です。スープなどの液体食を取り入れてみましょう。

 このように食事のタイミングやメニューを工夫することで、ポーズが行いやすくなり、朝ヨガの効果を最大限に引き出すことができます。

[監修者プロフィール]
藤井誠(ふじい・まこと)
ヨガスクールFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクター。ヨガ哲学や解剖学に基づき、呼吸や瞑想に重きをおいたヨガの指導を得意とする。豊富な知識と経験に裏づけされた指導に定評があり、多数のイベント出演、メディア露出経験がある。全米ヨガアライアンス上位資格E-RYT500、継続教育指導資格YACEPを保持し、著作に、ヨガ専門書としては破格の3万部売れたヨガポーズ傑作集「ヨガポーズパーフェクトバイブル(ナツメ社)」他がある。

[記事協力]
株式会社LAVA International
公式サイト https://lava-intl.co.jp/
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<Text:編集部/Photo:株式会社LAVA International、Getty Images>