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2020年11月4日

朝ヨガの効果とは?起きてすぐやっていい?専門家が解説

 大人の習い事として人気のヨガ。健康や美容に関心の高い女性だけでなく、男性からのニーズも高まっています。そんなヨガの気になるギモンや悩みをピックアップし、専門家にぶつける本企画。ホットヨガスタジオLAVAが運営する、全米ヨガアライアンス認定アカデミーFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクターの藤井誠さんに聞いてみました。

Q. 朝にヨガを行うメリットを教えてください。起きてすぐ行った方がいいでしょうか。また、行う場所はベッドでもOKですか?

A.朝に全身を動かすことで、自律神経のバランスを整えます。排泄後、歯磨きや洗顔をしてから行いましょう。ヨガマットが敷ければ場所は問いません。

 ヨガをするのにもっとも適した時間が、朝や午前中です。朝は胃に食べ物が入っておらず、消化が促されている状態です。消化に使われる血液やエネルギーが担保されているため、運動や、集中して物事に取り組むのには最適です。

 実は、神経系統の働きから見ても、「朝ヨガは金」と言えるのです。というのも、私たちのカラダは、眠りから朝目覚めて、徐々に副交感神経から交感神経が優位になるようにシフトされていきます。ただ、前日の疲れがカラダに残っていたり、テレワークによって画面を見る時間が増えることにより、このバランスがうまく機能しにくい方もいるかもしれません。そこで有効なのが、朝ヨガです。カラダと呼吸に意識を向け、全身を動かすことで交感神経が徐々に優位になり、寝ぼけ眼にコーヒーを飲むよりも、無理なく優しく神経系に働きかけることができます。

 時間のないときは、ベッドの上で仰向けになり、伸びをするだけでもいいかもしれません。もし時間に余裕があるときは、まずは排泄を済ませて、歯磨きや洗顔後に「太陽礼拝」というヨガ動きを行うことをおすすめします。太陽礼拝は、呼吸とともにポーズを流れるようにとっていく、ヨガの古典的かつ代表的な動きで、有酸素運動の効果が存分に望まれます。実践してみると、数回繰り返すだけで、カラダが十分に活性化されるのを感じるでしょう。

 寝ている間に体温は低下しているので、起床後のカラダは硬く、動かしづらく感じるかもしれません。ですが、丁寧に各部位を動かしていくことで、午後にヨガを行うよりも、柔軟性を高める効果が高いこともあります。

 朝ヨガを行う場所については、ヨガマットを一枚敷ける場所があれば、キッチンやダイニング、ベットルームでも構いません。太陽礼拝を数回終えたら、マットの上に座るか仰向けになり、数分間目を閉じて静かな時間を取りましょう。そうすることで、心が落ち着き、カラダは活力で満たされます。

[監修者プロフィール]
藤井誠(ふじい・まこと)
ヨガスクールFIRSTSHIPの講師リーダー兼スタジオディレクター。ヨガ哲学や解剖学に基づき、呼吸や瞑想に重きをおいたヨガの指導を得意とする。豊富な知識と経験に裏づけされた指導に定評があり、多数のイベント出演、メディア露出経験がある。全米ヨガアライアンス上位資格E-RYT500、継続教育指導資格YACEPを保持し、著作に、ヨガ専門書としては破格の3万部売れたヨガポーズ傑作集「ヨガポーズパーフェクトバイブル(ナツメ社)」他がある。

[記事協力]
株式会社LAVA International
公式サイト https://lava-intl.co.jp/

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<Text:編集部/Photo:Getty Images>