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プロテイン、“マズイ、溶けにくい”を払拭し、進化できた理由とは。「SAVAS(ザバス)」を展開する明治に聞いてみた (2/3)

マズイ、溶けにくいを払拭できた経緯とは

―― 昔のプロテインは「美味しくない」というイメージが強かったみたいですが、味はどう改良したのですか。

確かに当時展開していたアスリート向けプロテインは、成分や含有量などを追求していたので味は二の次でした。そこは、健康食品開発の流れも強かったんだと思います。でもアスリートも同じ人間ですから、やはり「マズイものでは続けれられない」という声が多くありました。アスリートだって美味しいものを飲みたいですよね。その反響は、一般向けへの展開でさらに大きくなっていましたね。

―― 今ではとても多くのフレーバーが出ていますが、開発で大変だったことはありますか。

味の開発は、本当にトライ&エラーでした。原料に合うフレーバーの研究・調査、試行錯誤を何度となく重ねて……。数々の失敗から生まれたのが、美味しいプロテインです。美味しさの追求に加えて、溶けにくさや飲みづらさの改良もしてきました。2020年のリニューアルでは、SAVAS独自の造粒技術「均質顆粒化製法」で、短いシェイク時間やコップでも溶けるプロテインが完成しました。これ、みてください。

写真の左が従来品。右がリニューアルした「均質顆粒化製法」の製品です。それぞれコップに入れ、10回かき混ぜたものです。従来品はダマが残ったままですが、リニューアルした製品は、粉がほとんど溶けています。製法を検討していく研究のなかで、ユーザーが気になる「溶け」について新たな製法を生み出し、従来よりも簡単に溶けるように改良されています。

市場拡大にともなって、栄養面、飲みやすさ、美味しさの3つが、しっかり一般の方まで伝わると、さらに動向が良くなるのではないかと考えています。

「SAVAS」担当者に聞いた、効果的なプロテインの摂り方

 さて、ここからはプロテインをとるときに迷う点を聞いていこうと思います。飲むタイミングとか分量とか、何気なく疑問に思うことに答えていだきます!

―― 飲みやすさと、美味しさがわかったところで、プロテインはいつ飲むのが効果的なんでしょうか。

答えに対して多くのエビデンスがありますが、おすすめできるのは「運動後30分以内が目安」です。このタイミングは、ゴールデンタイムと言われていて、運動後に壊れた筋肉が回復(超回復)していくタイミングのなかでも最も栄養吸収効率が高い時間帯といわれているんです。このとき、しっかりプロテインを摂取して血液のなかのアミノ酸の濃度を上げていくことが超回復にはいちばん効率的と言えます。

―― 栄養価が高いから朝食代わりにしてもいいのでしょうか。

朝食の代わりに飲んでいる方が増えているようですが、プロテインは食事代替用には作っていません。食事をしっかり食べたうえで、プロテインで不足を補うことが基本的な使用方法と捉えています。どうしても食事を摂れないときに、手軽に栄養補給という意味だと少なからず役割は果たしてくれると思います。

―― 1日にどのくらい飲むのが効果的でしょうか。

摂取量は体重×1~2gが目安。たとえば、体重80kgの人が、アスリートなら体重×2gで160g、一般の人なら体重×1gで80gが1日の目安量です。1回に吸収できるたんぱく質は20g程度なので、一度にたくさんではなく、少しずつ時間をおいて摂るといいですね。

―― たまにプロテインを飲むと太るという意見を聞きますが、本当のところどうなんでしょうか。

プロテインの栄養成分は1回分80kcal前後です。実はカロリーは低く、脂質や糖質も非常に低いです。ただ、プロテインを牛乳と一緒に飲むと、牛乳200mlで約137kcal分カロリーが増えてしまいます。プロテインが直接太る原因になるとは考えにくいことですが、食事にただプロテインを追加するだけだとカロリー過多になり、結果として太ってしまう人もいると思います。基本的に運動と合わせて摂っていただくのがベストです。

40年という長い時間のなかで、ユーザーと向き合い、本当に必要なものを開発してきたことで「SAVAS」は進化し続けてきました。「プロテインってよくわからない」という人にも、気軽に手にしやすくなったことが「SAVAS」の一番の魅力ではないでしょうか。

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