インタビュー
フィットネス
2017年12月4日

アニソンで楽しく踊って脂肪を燃焼!たかはしごうが目指す新しいフィットネスの形 (1/3)

 好きな曲だから、続けられる。そんな魅惑的なコピーを掲げた新しいフィットネスが、密かに注目を浴びています。「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌として有名な『残酷な天使のテーゼ』をはじめ、「ONE PIECE」(ワンピース)や「タッチ」、「少女革命ウテナ」など人気アニメのテーマをかけながら、楽しく全身運動ができる。それがアニソンフィットネスです。

 2017年の4月に幕張メッセで開催されたイベント「ニコニコ超会議2017」では、1,000人を超える参加者とフィットネスライブに成功したことでも話題を呼びました。振り付けからアレンジ、監修を手がけるインストラクターのたかはしごうさんは、現役の作編曲家・ミュージシャンでもあります。今回、たかはしさんに運動音痴もスポーツ好きも自分のレベルで楽しめるアニソンフィットネスの魅力や目指す先について、存分に伺いました。

誕生のきっかけは、ディレクターからの1本の電話

――たかはしさんは現役の作編曲家・ミュージシャンでもありながら、フィットネスのインストラクターという、非常に珍しい肩書きですね。

もともとダンスは小さい頃からやっていたんです。ぼんやりと、将来はダンスでなにかやりたいなと思っていました。でも、大人になって音楽の世界で生きていると、日々のお酒が美味しくて美味しくて……。気づいたら体重がヤバいなと。それで会員になってジムに行くようになったんです。

久しぶりに踊って、やっぱりダンスは楽しいなと思って。そんななか、とある先生から「インストラクターをやってみないか?」と誘われたんです。そこから1年間スクールに通って、ジムのインストラクターとしても活動することになりました。

――その後、どういう経緯でアニソンフィットネスが生まれたんですか?

去年の5月くらいに(コンテンツを企画制作する)キングレコードの制作ディレクターからアニソンフィットネスを一緒に作らないかという相談をいただきまして。彼とはこれまでに何十曲と一緒に作ってきた気心の知れた仲で、自分がインストラクターをやっていることも知っていたんです。話を聞くとキングレコードが健康とエンターテインメントを掛け合わせた新事業を立ち上げることになったと。それでアニメとフィットネスの両方を知る僕に話が来たわけです。

アニソンフィットネスのテーマはいろいろとありますが「ダイエット」と「心肺機能の向上」は重要な位置付けです。既存のスポーツジムのターゲットは30代後半の女性が多かったけど、僕らは本気でアニメが好きな人に絞っています。

――これまでフィットネスにまったく縁がなかった人をターゲットにしたわけですね。ある意味、逆張り的な。

そうですね。さらにいえば、アニメとフィットネスの両方に精通している人ってほとんどいなかったんです。アニメに詳しくてもフィットネスは疎かったり、フィットネスに詳しくてもアニソンを使って盛り上げる振りを考えられる人はいなかった。「もしかして、僕ぐらいしかいないんじゃないか?」ということに気がついたんです。今では、アニメ好き、音楽好き、フィットネス好きの人たちが繋がれる架け橋になりたいとも考えています。

1時間の消費カロリーは水泳やウォーキング以上

――「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマ『残酷な天使のテーゼ』などの有名なアニソンを使っていますが、具体的にどんな効果が期待できるんですか?

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