ウェルネスフード
2023年8月29日

ダイエット効果を高める5つの栄養成分&食品│メタップ、コエンザイムQ10、中鎖脂肪酸、αリポ酸、アントシアニン (2/2)

αリポ酸

「αリポ酸」も、テレビで効果的とされて一躍有名になった栄養素です。これは補酵素のひとつで、ミトコンドリア内に存在しています。

糖質を分解してアデノシン三リン酸(ATP)というエネルギーを作り出す働きを持っており、抗酸化作用があるためアンチエイジングなどにも効果があると言われています。

αリポ酸はインスリンの感受性を高める効果があり、インスリンの感受性を高めることで血糖値を低く保つことにつながり、結果として脂肪の蓄積を抑えることができます。

また、エネルギーを作り出す働きを助け、中性脂肪をエネルギーに変える働きを手助けする効果も。

摂取しただけで痩せるわけではない

しかし、αリポ酸は摂取しただけでダイエットできるというものではありません。

糖質や脂質から効率よくエネルギーを作り消費しやすい形に変化してくれますが、エネルギー自体が消費されなければまた体脂肪として蓄積されてしまいます。これは他のダイエットサプリメントと同じですので、しっかり運動を行うことが必要です。

なお、αリポ酸は体内でも生産することができます。しかしごく微量であり、かつストレスが多くかかっている場合は十分な量を生産することができません。また、年齢とともにその生産能力は衰えていきます。

αリポ酸を多く含む食べ物

食品ではレバーやホウレン草、ブロッコリーをはじめとした緑黄色野菜などに含まれています。しかし、その量は多くないため、サプリメントでの摂取が効果的です。

サプリメントを摂取する場合、食事と同時に摂取すると吸収率が低下します。そのため、食事の30分前など空腹時に摂取するとよいでしょう。

アントシアニン

「アントシアニン」はポリフェノールの一種です。ポリフェノールは自然界に数多く存在する化合物で、抗酸化作用があります。

アントシアニンに期待できる効果が、脂肪の蓄積を防ぐこと。研究ではアントシアニンを混ぜた餌を食べたマウスのほうが、混ぜていないマウスに比べて脂肪の合成量や内臓脂肪の蓄積、血中脂肪の蓄積などが抑えられたという結果が出ています。

また、長期間アントシアニンを摂取していた人たちは体重の減少が見られたという研究もあり、数あるポリフェノールの中でもアントシアニンがもっとも効果が高かったという報告もあります。

アントシアニンを多く含む食べ物

アントシアニンの多く含まれる食品は、ブルーベリーやカシス、ナス、ぶどうといった紫色の食べ物。食品だけで摂取するのはなかなか大変ですので、サプリメントもうまく活用しましょう。

カロリー過多にならないようサプリメントも活用してよい

どの栄養素も食事から摂取できますが、サプリメントを活用した方が、余計なカロリーを増やすことなく効果的に摂取することができます。

栄養バランスの整った食生活を基本としたうえで適量を摂取し、運動を行うことで、効果的なカラダ作りに取り組みましょう。

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[著者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。運営協力メディア「#トレラブ(https://tr-lv.com/)」などで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会 JATI-ATI
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<Text:和田拓巳>

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