もっとも痩せやすい季節は「秋」。体脂肪の減少には「植物性タンパク質」がおすすめ
食欲の秋。思うようにボディメイクが進まないということも多いのではないでしょうか。そんな方に朗報。実は、基礎代謝の季節変動データを解析した結果、効率的にダイエットできる季節は「秋」だと明らかになっています。
秋は基礎代謝が高めになる季節
1987年に発表された論文「基礎代謝の季節変動について」によれば、夏と秋で同じ運動量をした場合、エネルギーの消費量が大きいのは秋であるという研究結果が出ています。
引用文献:島岡章他「基礎代謝の季節変動について」(日生 気 誌24(1):3-8,1987年)
人間は体温を36度前後にキープする必要がありますが、この“熱を生み出す”というのもダイエットのポイントのひとつ。体温と気温の差が少ない夏は、少ないエネルギー消費量で体温をキープできるので基礎代謝は低めです。しかし、秋は体温より気温が低くなるため、体が体温を下げないようにと熱を増やそうとする働きをします。
この働きによって、夏より秋のほうがエネルギー消費が大きくなるというワケ。結果、秋~冬にかけてダイエットする方が効率的だと考えることができます。
植物性たんぱく質をとって正しいカラダづくりを
そんなダイエットに最適な秋ですが、食事として積極的にとりたい栄養素は何でしょうか。その答えは、植物性たんぱく質です。
神奈川県立保健福祉大学栄養学科の倉貫早智氏らが実施した研究によれば、植物性たんぱく食品を摂取すると、隠れ肥満が緩和されるという結果に。
同氏はこの研究について「『痩せたい』という一心で、極端に食事の量を減らしてしまったり、栄養バランスが偏った食事を続けると、見た目はスリムになるかもしれませんが、隠れ肥満に陥る可能性があり、筋肉量が減少した結果、体は痩せにくくなる一方で悪循環になります。さらに気づかぬうちに動脈硬化などの疾患リスクも増大します」とも説明しています。
意外に植物性タンパク質を接種できてない方も多いのでは?
それを裏付けるように、アンファー株式会社がダイエット経験のある女性に実施したアンケートによれば、「ダイエット中の食事について近いものをお選びください」という問いに対し、もっとも多かった回答が「食事内容は変わらないが、量を減らす」で32.6%となったほか、次いで「野菜・サラダ中心」が27.0%という結果になりました。
ダイエット中は野菜中心の生活にするという方が4人に1人以上いるわけですが、上述の通り、この方法ではたんぱく質が不足している可能性も。筋肉はタンパク質からできているため、たんぱく質が不足すると筋肉量が落ち、体重は落ちて見た目は痩せていても筋肉量が低く体脂肪率が高い「隠れ肥満」に陥ることがあります。
ダイエットには秋が最適。そして、植物性たんぱく質をしっかり補いながら運動をすることで効率的にダイエットをすると言い換えることができます。カラダづくりにお困りの方は、ぜひ実践してみてくださいね。
<Text:辻村>