ウェルネスフード
2022年1月18日

管理栄養士が教える、野菜不足を防ぐ「ちょっとした」ポイント (3/3)

コンビニ食品で野菜をたくさん摂るポイント

 冷凍・冷蔵コーナーにあるパック野菜がオススメです。これらは下処理が済んでいるため洗浄・カットの工程がいらず、すぐに使えるので、野菜を摂取するのに便利です。

 冷凍カット野菜の使いみちとしては、カップラーメンやパスタ、レンジで加熱食品などにトッピングして一緒に解凍する方法があります。冷凍パスタの上に冷凍カットほうれん草をちらし、レンジの解凍目安を参考に、食品の中心に火が通るまで加熱するなどが挙げられます。

 冷蔵のパック野菜はサラダとしてそのまま食べてもいいですし、そばやうどんなどと一緒に食べるのもオススメです。各容器にめんとカット野菜、付属のつゆを入れて食べれば「サラダそば」「サラダうどん」として楽しめます。

 また、乾物コーナーにはフリーズドライの野菜が入った味噌汁やスープなどもあるので、こちらも活用できるでしょう。

 野菜を調理する手間をかけたくない人は、野菜を使った惣菜などのラインナップが充実している店舗が多いので、そちらも活用してみてください。

ちなみに……野菜ジュースは野菜の代わりになる?

 コンビニやスーパーなどで売られている100%野菜ジュースの大半は、製造過程で原料である野菜をしぼり、濃縮・殺菌のために加熱処理がされています。その過程で食物繊維やビタミンC、B群など一部の栄養素が失われてしまいます。

 一方で、カルシウムやカリウムなどのミネラルや、リコピン、β-カロテンなど失われない栄養素もあります。

 このように、野菜汁100%ジュースは野菜の成分すべてが完全に残されて作られたものではないことから、野菜摂取の代わりにはなりません。もちろん、先述のとおり失われない栄養素も存在するので、それらを補給する目的であれば、野菜の代わりに飲んでも意味があると言えます。

 野菜不足を解消したい場合、ふだんの食事でいろいろな野菜を摂ることを基本にしつつ、野菜ジュースをうまく組み合わせて栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

[プロフィール]
瀧川みなみ(たきかわ・みなみ)
株式会社Muscle Deli管理栄養士、調理師。青山学院大学文学部卒業後、専門学校で調理師、食生活アドバイザー、栄養教諭を取得。専門学校卒業後は大手外食企業で働きながら管理栄養士を取得。接客、店舗管理、副料理長を務めたのち本社の商品企画・開発部門でデザートメニューの商品開発をおこなう。その後、クラウドレストランを運営するベンチャー企業に転職し、8ブランドの立ち上げを実現。より多くの人に向けて体・健康づくりの手伝いがしたいと思い、Muscle Deliに入社。商品開発、栄養指導、レシピやコラム作成等を担当。プライベートでは料理教室や食事に関するセミナーなどのイベントを主催。

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・株式会社Muscle Deli
・公式サイト https://muscledeli.co.jp/

<Text:編集部/Photo:Getty Images>

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