五月病になりやすい人の特徴とは。こんな症状が続くなら要注意! (1/2)
新しい環境や仲間に馴染もうとして、知らず知らずのうちに疲れをためていませんか? 生活にストレスは付きものですが、それらがうまく発散できない場合、メンタルやからだに不調を生じることがあります。
こういった不調は、とくにゴールデンウィーク明けに起こりやすいことから五月病とも言われます。
今回は、五月病とはどのようなものなのか、また五月病の対策についてご紹介します。
五月病とは?
五月病とは、新しい環境になじめず、精神的にも身体的にも疲れてしまい、倦怠感や意欲の低下といった不調が生じることです。
五月病自体は正式な病名ではありませんが、症状が深刻になり、仕事や学校に行きたくない、何も楽しくない、眠れないなどの状態が続くと「適応障害」や「うつ病」と診断されることもあります。
五月病の症状・サイン
五月病の症状は、疲れやすい、だるい、食欲がわかない、家事がおっくうになるなどです。自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることが、五月病の要因のひとつだと言われています。
これらの症状があっても、休憩や睡眠をとることで回復すれば問題ないでしょう。しかし、意欲がわかない、好きなことにも興味がなくなった、眠れない、仕事や学校に行けないなど、生活に支障が出るようであれば受診が必要です。
五月病になりやすい人の特徴とは
五月病は誰にでも起こる可能性があります。とくに、就職や進学、引っ越しなど環境が大きく変化した人は、五月病になりやすいと言われています。
環境の変化に適応できずにストレスをためてしまう人、頑張りすぎてしまう人、生真面目な人などは要注意です。
また、志望校への進学や昇進など、一見よい変化であっても、それらがストレスとなり五月病を引き起こす場合もあります。
なお、男性より女性に多い傾向があり、なかでも生理がある女性はホルモンバランスが乱れやすいため、精神的にバランスを崩しやすく、五月病になりやすいと言われています。
五月病は放置するとメンタル疾患に発展することも
何となく調子が悪い状態が長引くときは、早めにケアすることが大切です。ストレスの原因や環境、人間関係が改善されずに症状が続くと、「適応障害」や「うつ病」に発展することもあります。
また、意欲低下や周囲への無関心といった気分の問題を放置していると、それが自分の当たり前となり症状が固定化されてしまいます。そうすると、いざ治療を始めても効果が上がらず、治療期間が長期化してしまうことになりかねません。
五月病の症状は、漠然とした不安といったはっきりしないものから、胃痛や頭痛、めまい、不眠、食欲低下といった身体的なものまでさまざまです。
このような症状が2週間以上続く場合は、心療内科や精神科への受診を検討してください。
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五月病を予防する3つのセルフケア
五月病を予防するためには、ストレスを上手に発散することがポイントです。
基本の生活習慣を整える
生活習慣の乱れは、自律神経の乱れにつながります。
毎朝できるだけ同じ時間に起床して、朝日を浴びましょう。そうすることで体内時計がリセットされ、睡眠に関わるホルモン分泌も整います。