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「日常的に運動をしている人は、年収が低めでも幸福感は高い」120万人の大規模調査 (1/2)

 運動にメリットがあることは、多くの研究で証明されています。運動はダイエットにいいだけではなく、心血管疾患や脳卒中、糖尿病などさまざまな病気のリスクを低下させることがよく知られています。しかし、運動と精神的な健康との関係となると、学術研究はまだ不十分です。

 運動をするとなんとなく気分がよくなることは、おそらく多くの人が感じていることでしょう。しかし、それを証明する科学的なデータは、あまり目にすることがありません。

 日常的な運動と精神的な健康との関連について研究した論文が、2018年8月、世界五大医学雑誌のひとつである『The Lancet(ランセット)』上で発表されました。米国イェール大学と英国オックスフォード大学が共同で行ったこの研究では、米国内に住む18歳以上の成人約120万人という膨大なデータを対象にした大規模な調査が行われました。

 また、運動の種類や頻度、期間、強度の関連についても分析してあります。

どんな研究を行ったのか

 研究チームは、米国疾病予防管理センター(CDC)が管理する2011・2013・2015年の統計データから18歳以上の成人約120万人のデータを抽出し、以下の質問に答えてもらいました。

「過去30日間に、たとえばストレス、うつ病、または感情的な問題などで気分が優れないと感じたことが何回ありましたか?」

 日常的な運動を行うグループと運動を行わないグループそれぞれに「気分が優れない」と申告した日数を比較するとともに、それぞれのグループから性別、人種、家族構成、収入、学歴、体型、身体的健康、そして過去にうつ病と診断されたことがあるかなど、さまざまな角度から複合的な比較調査を実施。

 運動を行うグループには、具体的な運動の種類を75の選択肢(芝刈り、子どもと遊ぶ、家事、筋トレ、サイクリング、ランニングなど)から選んでもらい、それらを行った頻度と期間、強度なども調査しました。

次ページ:お金と運動、どちらが幸福感をもたらすのか

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