現役CAの栄養士が教える「乾燥肌にいい食べ物」と「避けるべきもの」 (1/4)
乾燥肌の人におすすめの食べ物やレシピについて、現役CAで栄養士の神原李奈さんに聞きました。意識したい生活習慣や、控えた方がいい食べ物についても解説します。
大前提! 食べ物で乾燥肌を治せるのか
神原先生:食事内容を改善することで、乾燥肌の症状を軽減できる可能性があります。薬ではないので即効性は低いですが、乾燥でお悩みの方は食事内容を見直してみましょう。
神原先生:乾燥肌が気になる方は、以下を積極的に取り入れてみましょう。
- 大豆製品
- 青魚
- 肉類
- フルーツ類
- ヨーグルト
しかし、これらの食べ物だけを偏って食べることはおすすめできません。栄養バランスが崩れ、体調不良・肌荒れなどを引き起こす可能性があります。
食事は1日3食、バランス良く食べることを意識してください。
乾燥肌にいい食べ物1 大豆製品
神原先生:大豆製品には、健康的な肌作りにつながる「たんぱく質」や「大豆イソフラボン」が多く含まれています。
1日の摂取量は特に決まっていませんが、摂取目安量の上限値は、70〜75mgと言われています。(大豆イソフラボンアグリコン換算値)
▼入っている栄養素
栄養素名 | 働きや特徴 |
たんぱく質 | 肌細胞の材料となり、健康的な肌作りにつながる |
大豆イソフラボン | 女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをし、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す可能性がある。 |
乾燥肌にいい食べ物2 青魚
神原先生:青魚には、たんぱく質やEPAが多く含まれています。1日に100〜150g程度摂るといいでしょう。
▼入っている栄養素
栄養素名 | 働きや特徴 |
たんぱく質 | 肌細胞の材料となり、健康的な肌作りにつながる |
EPA | 血行を良くし、栄養素を肌細胞に届けやすくする |
乾燥肌にいい食べ物3 肉類
神原先生:肉類には、たんぱく質や鉄分が多く含まれています。1日に100〜150g程度摂るといいでしょう。
とくに、牛・豚・ラムの赤身肉は、たんぱく質・鉄分が豊富なのでおすすめです。
▼入っている栄養素
栄養素名 | 働きや特徴 |
たんぱく質 | 肌細胞の材料となり、健康的な肌作りにつながる |
大豆イソフラボン 鉄分 | 全身に酸素を運ぶ赤血球を作る |
乾燥肌にいい食べ物4 フルーツ類
神原先生:フルーツ類には、細胞の酸化を防ぐビタミンCなどが多く含まれています。1日200g程度摂るといいでしょう。
キウイ、いちご、柑橘類などは、ビタミンCが豊富なのでとくにおすすめです。
▼入っている栄養素
栄養素名 | 働きや特徴 |
ビタミンC | ・細胞の酸化を予防する ・コラーゲンの生成を促す |
乾燥肌にいい食べ物5 ヨーグルト
神原先生:ヨーグルトは、乳酸菌やたんぱく質が多く含まれています。1日100~200g程度摂るといいでしょう。
▼入っている栄養素
栄養素名 | 働きや特徴 |
たんぱく質 | 肌細胞の材料となり、健康的な肌作りにつながる |
乳酸菌 | 腸内環境を整え、栄養素の吸収を高める |
サプリメントは「サポート役」として活用しよう!
サプリは、あくまでも、栄養補助食品です。
サプリだけで栄養補給をしようとすると、特定の栄養素の過剰摂取につながり、健康に悪影響を与えるリスクがあります。
サプリを取り入れる前に、まずは食事内容を改善しましょう!