
ウェルネスフード
2025年3月14日
「じゃばら」が花粉症にいいと言われる“3つの理由”[管理栄養士監修] (1/3)
花粉症に効果があるとされている「じゃばら」。聞きなれない名前ですが、どんな食べ物なのでしょうか? また、花粉症におすすめとされている理由について、株式会社Luceの栄養士・食育栄養インストラクター、神原李奈先生です。
「じゃばら」とは
神原先生:じゃばらは、和歌山県北山村発祥の柑橘類の果物です。「邪気をはらう」から名前がつけられ、冬場気温の低い山間のエリアに育つと言われています。
ゆずに近い品種で、丸い形をしています。風味はまろやかですが、酸味の後にほのかな苦みを感じます。
種がほとんどなく、果汁が多いのが特徴。身が柔らかいのが特徴で、そのまま食べても料理に使っても良いです。
11月から1月の間に収穫されますが、長期保存が可能で、5~6ヵ月保存したとしても果汁量や風味がほとんど劣化しません。
インターネットサイトで購入できますが、和歌山県のアンテナショップで販売している場合もあります。
なぜ「じゃばらは花粉症にいい」と言われるのか?
神原先生:じゃばらに含まれる成分が、一型アレルギー※のひとつである花粉症にアプローチすると言われており、注目されています。
実際に、花粉症の男女143人にじゃばら果皮粉末カプセルを15日間与えたところ、そのうちの約7割が花粉症の改善を感じたという研究結果があります。
また、他の実験でも、花粉症の成人男女15人がじゃばらの果汁を一定期間摂取した結果、花粉症の代表的な症状が改善されたとの報告もあります。
ただし、これらの実験は対象者の人数が少ないため、今後より多くの実験がされ、確実なデータの発表を待つ必要があります。
※一型アレルギー…アレルゲンを摂取して、5~15分後に症状が現れるアレルギーのこと。花粉症含むアレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息などがある。