2025年8月14日

腹筋100回やってもお腹は割れません!トレーナーが明かすその理由

毎日腹筋トレーニングを頑張っているのに、なぜか腹筋が割れない。100回もやったのに! ……な~んて、よく耳にします。

実は、腹筋が割れない原因は筋トレ不足ではなく、体脂肪率や食事、そしてトレーニングの仕方に“落とし穴”があることが多いのです。

パーソナルトレーニングジム STUDIO KOMPAS(スタジオコンパス)のトレーナー・山岸慎さんに、腹筋トレーニングを続けてもお腹が割れない“当たり前の理由”を聞きました。

腹筋トレーニングを続けても割れないおもな原因

腹筋を割るには大きく2つの要素が必要になります。

1. 脂肪量
2. 筋肉のボリューム

脂肪量多い × 筋肉ボリューム少ない = 割れない
脂肪量少ない × 筋肉ボリューム少ない= 割れる
脂肪量少ない × 筋肉ボリューム多い = 割れる
脂肪量多い × 筋肉ボリューム多い   = 割れない

腹筋はもともと解剖学的に「割れた構造」をしており、もし割れて見えないとしたら、ほとんどの場合は脂肪がその割れめを覆っているからです。

つまり、腹筋が割れない要因の大半は「脂肪量が多い」ことに依存しています。

確実に腹筋を割るために、どんな運動を優先すればいい?

脂肪量を減らす手段としては、まず有酸素運動が効果的です。

おすすめは、軽く息が上がるけれども運動を続けられる程度のペースで行うこと。ジョギングやウォーキング、バイクエクササイズ、水中ウォーキングなど、選択肢は多彩です。

慣れていない人は短時間から始め、徐々に時間・強度を上げていくと継続しやすいでしょう。

呼吸が乱れるほどのハードな運動よりも、息が少し上がるくらいの負荷で長く動き続けるほうが、脂肪燃焼効果を高めやすくなります。

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腹筋を割りたい人が食事面で気をつけること

腹筋を割りたいなら、日々のエネルギー摂取量を把握することも大切です。

私自身10年以上のトレーニング指導の経験から、多くの方は「食べていないつもりでも、実際にはかなり摂っている」ケースが少なくありません。

たとえば、食事内容をスマホのアプリなどに記録してみると、自分が考えていた以上にカロリーを摂取していることに気づくことがあります。

【割れた腹筋】を最速で作る戦略とは[トレーナー解説]

自己認識と実際の摂取量にギャップがあれば、ダイエットに必要なカロリーの範囲内で生活を再構築するのが第一歩。

実際の摂取量を明確にしたうえで減量を進めていけば、腹筋が見えやすい状態に近づきやすくなります。

むしろデメリットだらけ? 毎日腹筋トレーニングを数十回行う人に伝えたいこと

腹筋を割るためには、腹筋のボリュームも重要な要素です。筋肉は高負荷をかけることで筋断面積が増えやすい特性があり、腹筋も例外ではありません。

毎日数十回軽めに行うよりも、腹筋ローラーやプレートを使うなど負荷を高め、低回数で限界まで追い込むトレーニングを組み込むと、筋肉が肥大しやすくなります。

もし毎日腹筋運動を数十回ずつこなしているだけだと、筋肉は刺激に慣れてしまい肥大が進みにくくなります。

▼まとめ

● 「腹筋が見えない」原因の大部分は、筋肉不足というより脂肪が割れ目を覆っていること
有酸素運動で脂肪を減らしながら、食事コントロールで摂取カロリーを見直し、負荷を意識した腹筋トレーニングで筋肉を肥大させることが最短ルート

1ヶ月で腹筋を割る科学的に正しい方法[運動ゼロ]

監修者プロフィール

トレーナー山岸 慎

2011年からトレーナーとして、モデル・アーティスト・俳優のサポートを行う。現在はJリーガーなどトップアスリートをはじめ、運動初心者まで様々な身体レベルの方のトレーニング指導を行なっている。所有資格NSCA-CSCS。

パーソナルトレーニングジム STUDIO KOMPAS渋谷南平台
ストレッチリラクゼーションサロン ESL(エッセンシャル ストレッチ ラボ)

<Edit:編集部>