ライフスタイル
2025年10月7日

微熱なのに咳だけ長引く…実は「秋花粉」かも?風邪との見分け方と今すぐできる対策

朝晩の気温差が激しくなるこの季節、「風邪がなかなか治らない」「咳が長引く」「鼻がムズムズする」……そんな症状を感じていませんか?それ、もしかすると “秋花粉” が原因かもしれません。

クリニックフォアが発表した「2025年 秋花粉症の傾向」によると、今年は高温・乾燥・強風が重なり、花粉の飛散量が増える見込みだそうです。春だけでなく、秋も油断できない花粉シーズン。ここでは、風邪との見分け方と、今すぐできる対策を紹介します。

秋花粉の正体は「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」

秋の花粉症は、主にブタクサ・ヨモギ・カナムグラといった植物が原因。これらは河川敷や空き地、住宅街の道端など、身近な場所にも多く生えています。

特にブタクサの花粉は粒子が非常に小さく、鼻だけでなく喉や気管支まで入り込みやすいのが特徴。そのため、春のスギ花粉よりも「咳」や「喉の違和感」が出やすく、風邪や喘息と間違えられやすいのです。

症状が似てるな~! 風邪との見分けポイントは?

秋花粉症は、鼻水やくしゃみに加えて、咳・喉のかゆみ・肌のかゆみといった症状が出やすいのが特徴。一方、風邪は発熱や倦怠感、のどの痛みが強く出ます。

症状

秋花粉症

風邪

鼻水・鼻づまり

サラサラした鼻水が続く

濃い粘り気のある鼻水

くしゃみ

繰り返し出る

出ても短期間で落ち着く

長く続く・夜に悪化しやすい

数日で落ち着く

発熱

ほとんどなし

あり(微熱〜高熱)

期間

数週間〜1か月続くことも

通常3〜7日程度

「風邪だと思って市販薬を飲んでも治らない」「朝や夜に咳や鼻水が悪化する」場合は、秋花粉症を疑ってみましょう。

秋花粉を防ぐ! 今すぐできるセルフケア

花粉症は、花粉の暴露量が多いほど発症しやすくなります。というわけで、花粉は体内に入れないに越したことはありません。以下の方法で秋花粉を撃退しましょう。

1. マスク&メガネで花粉をブロック

ブタクサやヨモギは都市部でも飛散します。外出時はマスクとメガネで物理的にブロックを。帰宅後は衣服をはたき、洗顔・うがいをセットにしましょう。

普通のメガネでも花粉症対策の効果はあるの?専門家が回答

2. 室内対策も忘れずに

洗濯物はできるだけ部屋干しに! 窓を開けるなら朝夕の風が弱い時間帯に短時間だけにしましょう。空気清浄機を活用するのも有効です。フィルターは定期清掃してくださいね。

3. 栄養と水分をしっかり摂る

肌や粘膜を守るために、ビタミンB群・ビタミンC・亜鉛を意識して摂りましょう。水分もこまめにとることで、花粉や炎症物質の排出をサポートします。

ビタミンが多い食べ物一覧、効果的なとり方、サプリ活用術[管理栄養士監修]

症状がつらいときは我慢せず受診を

秋の花粉は、風邪と違って長引きやすく、気づかれにくいのが特徴。「いつもこの時期に鼻がムズムズする」「咳だけ残る」という人は、一度“秋花粉症”を疑ってみましょう。

頭痛やだるさ、眠れない…それ「花粉」が原因かも?花粉症の“意外な症状”とその理由

<Text:編集部>