2018年6月1日

私立恵比寿中学・中山莉子「チームで何かをすることが好き。スポーツでもアイドルでも」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#12 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第12回に登場するのは、“永遠に中学生”をコンセプトに掲げるアイドルグループ・私立恵比寿中学の中山莉子さん。抜群の運動センスを誇り、ステージ上でキレのあるダンスや豪快なアクロバットを披露する彼女。そのルーツには、全国大会で優勝した経験もあるバトントワリングと、物心つく前に始めたモダンバレエがあるようです。

 前編では、ふたつの競技を始めたきっかけから伺います。

遊びで始めたバトントワリング。2年連続で全国大会に出場

——幼少期にバトントワリングとモダンバレエをやっていたとのことですが、どちらを先に始めたんですか?

最初はモダンバレエですね。3歳から中1くらいまで習ってました。

——きっかけは何だったんですか?

お母さんが、かわいいチュチュを私に着せたかったらしくて。それで体験教室に行ったんです。でも、始めた頃の記憶がほとんどないんですよね(笑)。今日の朝も当時の発表会のDVDを見返してみたんですけれど、「こんなことやってたのかな?」って思うくらい何も覚えてなかったです。

——そうなんですね(笑)。では、バトントワリングはいつ頃に始めたんですか?

4歳か5歳かな? 友だちと一緒に体験レッスンを受けてみたらすごく楽しくて。そのときは和太鼓とかピアノとか、いろんな習いごとをやってたんですけど、「楽しいからバトンも入っちゃおう!」って思ったのを覚えています。

——何がそんなに楽しかったのでしょうか?

最初の頃はお遊び的な要素が強かったんです。体験レッスンのときなんかは、リレーで使うバトンを持って走ったりとかして。今から振り返ると、バトントワリングとまったく関係ないことを体験させて楽しいと思わせる狙いがあったのかなって思います。まんまと作戦にハマちゃいましたね(笑)。

——とはいえ、後に全国大会で優勝しているんですよね。強豪クラブだったのでは?

そうですね。全国大会の常連みたいなクラブでした。練習もほぼ毎日あって。学校がない日は朝の9時から21時まで。

——この連載で話を聞いたNGT48の加藤美南さんもバトン経験者で、土日は朝9時から21時まで練習と言っていました。

その記事を読んで「私と同じだ!」って思いました。私は月曜と火曜がお休みだったので、火曜日はモダンバレエに通って、それ以外はほとんどバトンの練習をしていた気がします。でも、疲れたと思った記憶はあんまりなくて。練習が早く終わったときにはみんなで公園に行って遊んだりしてましたし、小学生の体力ってすごいなって今さらながらに思いますね。

▲小学生時代。バトントワリングの大会にて

——全国大会に出場したのはいつだったんですか?

小学5年生のときに初めて出て、次の年の全国大会で金賞をもらえました。

——2年連続で全国大会に出場しているんですね。

出場できただけでもうれしかったんですけど、さらに金賞までもらえるなんて夢にも思いませんでした。なんだか、いつの間にかうまくいっちゃった感じです(笑)。

——やはり当時のことは記憶に残ってますか?

そうですね。どの大会も演技が終わった瞬間はやってて良かったって思うんですけど、全国大会はやっぱり格別で。すごく緊張した3分間の演技が終わった後に「やったー!」って叫んでる子がいたり、バトンを落として泣いてる子がいたり。みんな、やりきったっていう雰囲気がすごかったです。

次ページ:7年ぶりに再会しても仲良しなチームメンバー

1 2