インタビュー
2025年10月16日

「辛くても、一歩ずつ進めば必ずゴールに近づく。ゴールして喜んでいる自分を思い浮かべると、また前に進める」。神野大地さんインタビュー (1/2)

箱根駅伝で三代⽬「⼭の神」として名を馳せ、現在は実業団チーム「MABPマーヴェリック」のプレイングマネージャー兼プロランナーとして活躍する神野大地さん。日常の食事からレース前の心構え、暑さ対策まで、普段の取り組みを伺った。

「食べてはいけないものは決めていない」バランスを重視した食生活を重視

──普段の食生活で意識していることは。

神野さん:陸上選手だからといって食べちゃいけないものはほとんどありません。大事にしているのはバランスのいい食事です。お米を食べて、お味噌汁を飲んで、主菜、副菜、果物、ヨーグルトといった基本的な形ですね。

お米についてはよく『制限しているの?』と聞かれるのですが、僕らは毎日かなり走るので、逆にたくさん食べないと痩せてしまう。お米はエネルギー源なので、毎食一合くらいは食べるようにしています。

──好きな食べ物と、控えているものなどはありますか。

神野さん:最近ハマっている食べ物は特別ないですが……昔から好きなのはベビースター。意外かもしれませんが(笑)。控えている食べ物も、特にはないですね。

学生時代から愛食していったパラチノース®の公式アンバサダーに就任

──食欲がないときは?

神野さん:練習をしていないと、食欲はあまり出ません。食にこだわりはないので、練習していない日は『食べなくてもいいかな』と思うこともあります。

ただ練習した日は、その練習を実のあるものにするために、しっかり食事を摂ろうという意識になります。

睡眠は最重要のルーティン。何はともあれ「眠る」は大事

──毎日の心身を整えるために欠かせない習慣を教えてください。

神野さん:体のコンディションを整えるうえで一番意識しているのは「睡眠」です。最低でも7時間、取れるときは9時間。6時間しか寝られなかったときは昼寝をして、一日で7〜8時間は確保するように調整しています。

睡眠不足になると体調を崩したり怪我をしたりしやすくなるので、とても大事にしています。

リフレッシュ方法は? 不調時は“何もしない日”を意識的に作る

──不調時や調子が上がらないときの切り替え方を教えてください。

神野さん:日常はどうしても何かに追われがちですが、リフレッシュには“何もしない日”を意識的につくります。アラームをかけずに寝て、気の向くままに行動する。そうするとまた気持ちが上がってきます。

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