2026年9月11日

毎朝「お酢」を飲むとどうなる?1週間で排便回数・日数・量が改善、ミツカンらが研究

「毎日スッキリ出ない」「なんとなくお腹が張る」。そんな便秘気味の人にとって、身近な「お酢」がひとつの選択肢になるかもしれません。

ミツカン グループイノベーションセンターと鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学分野の大石充教授らによる研究で、毎朝、食酢飲料を摂取することで、便秘気味の人の排便回数や排便日数、排便量が改善することがヒト臨床試験で確認されました。

しかも、一部の指標では摂取開始からわずか1週間後に変化が確認されたといいます。

毎朝「お酢ドリンク」を飲むと、お通じが改善

今回の研究では、20~69歳で、排便回数が週3~5回程度の便秘気味な健常成人44名を対象に、4週間の比較試験を実施しました。

参加者を次の2グループに分け、それぞれ毎朝の食事時に200mLの飲料を摂取してもらいました。

  • 食酢飲料グループ:酢酸750mgを含む食酢飲料
  • プラセボ飲料グループ:クエン酸30mgを含むプラセボ飲料

4週間継続したところ、食酢飲料を摂取したグループでは、主要な評価項目である4週目の排便回数がプラセボ飲料グループより有意に増加しました。

さらに、排便回数だけではありません。

変化は「1週間後」から。排便回数・日数・量が増加

興味深いのが、比較的早い段階から変化が確認されたことです。

食酢飲料グループでは、摂取を始めて1週間後の時点で、プラセボ飲料グループと比較して、「排便回数・排便日数・排便量」が有意に増加しました。

つまり今回の試験では、毎朝のお酢習慣を始めてから1週間で「回数」「出た日数」「量」という複数のお通じ指標に改善が確認されたことになります。

「出た」だけじゃない。「スッキリ感」にも変化

さらに、排便後の感覚にも違いが見られました。

摂取開始1週間後には、食酢飲料グループで「排便時の爽快感が改善した」と回答した人も有意に増加しました。

便秘というと「何回出たか」に注目しがちですが、排便量や排便後のスッキリ感なども、日常生活では気になるポイントです。

今回の研究では、こうした複数の側面から変化が確認されました。

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なぜ「お酢とお通じ」を研究した?

実はミツカン グループイノベーションセンターでは、以前から食酢と排便の関係に着目していました。

過去の研究では、食酢を使った料理を週1回以上食べる人は、毎日お通じがある傾向が確認されていたといいます。

ただし、この研究はあくまで食生活と排便状況の関連を調べたもの。「お酢を摂ったからお通じがよくなった」と因果関係まで示すことはできませんでした。

そこで今回、実際に食酢飲料を摂取するグループとプラセボ飲料を摂取するグループを比較し、食酢摂取とお通じの関係をヒト臨床試験で検証しました。

ミツカンによると、国内外で公表された査読付き学術論文を調査した範囲では、食酢飲料の摂取によるお通じ改善効果をヒト臨床試験で直接検証した初めての研究だとしています(2026年8月時点、同社調べ)。

「毎朝お酢を飲めば便秘が治る」とまでは言えない

今回の研究で対象となったのは、週3~5回程度の排便がある「便秘気味」の健常成人44名です。また、試験で使用されたのは、酢酸750mgを含む200mLの食酢飲料。一般的な食酢をそのまま飲む試験ではありません。

そのため、今回の結果だけで「お酢を飲めば誰でも便秘が改善する」「便秘の治療になる」と考えるのは早計でしょう。とはいえ、毎日の食生活に身近な「お酢」とお通じの関係がヒト臨床試験で示されたのは、気になる結果です。

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お酢のおすすめの取り入れ方

リンゴ酢、穀物酢、黒酢などを、水や炭酸水で薄めて飲む方法がおすすめです。

一般的なお酢では、大さじ1杯(15mL)程度で、今回の研究で使用した酢酸750mg程度を摂取できます。お酢は料理でも摂取できますが、飲用は毎日の習慣として継続しやすい取り入れ方のひとつです。

なお、空腹時の摂取や原液での飲用は避けてください。

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■出典情報
論文タイトル: Vinegar beverage consumption improves defecation status in constipation-prone healthy adults: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial
著者: Yuto Aoki, Joto Yoshimoto, Akihiro Tokushige, Shin Kawasoe, Takuro Kubozono, Mikiya Kishi, Mitsuru Ohishi & Tsuyoshi Takara
掲載誌: Scientific Reports
DOI: https://doi.org/10.1038/s41598-026-67164-y

■参考文献
Aoki Y et al. Association between defecation status and the habit of eating vinegar-based dishes in community-dwelling Japanese individuals: a cross-sectional study. Scientific Reports, 15(1):10732, (2025)

<Edit:MELOS編集部>