私の眠っていた筋肉が目覚めたのはクラシックバレエのおかげ│“筋トレマニア”水樹奈々のトレーニング愛(中編) (1/4)
2011年と2014年に行った肉体改造で、ステージ上でのパフォーマンスが大きく向上したという水樹奈々さん。これまでのトレーニングでは使ってこなかった筋肉を動かすべく、2017年からクラシックバレエを取り入れたそう。
従来のウェイト中心の筋力トレーニングと異なり、小さな筋肉を動かす必要があるというクラシックバレエ。バレエを習うことで身体にどのような変化が生まれたのでしょう? 「“筋トレマニア”水樹奈々のトレーニング愛」と題してロングインタビューを実施。中編となる今回は、バレエとウェイトトレーニングの違いにフォーカスしました。
3Dフライングに挑戦するため、トレーニングの中身を強化
――2011年と2014年に肉体改造を行ったわけですが、具体的にメニューはどのように変わったのでしょうか?
まず、メニューを一新してそれぞれの強度を大きく上げました。2011年のときは初心者向けの内容で、スタミナよりもシェイプアップをメインに置いていました。自重だけのトレーニングで、使った道具はスライドディスクとセラバンド(※1)の2つ。私はセラバンドのことを見た目から「きしめん」って呼んでますが(笑)、それのイエローを使いました。
なぜハードなトレーニングに移行していったのかと言うと、その年のライブで3Dフライングに挑戦することになったからです。シルク・ドゥ・ソレイユでも使われているフライングシステムを導入したのですが、それって腹筋と背筋がしっかりしていないと身体が安定せず上体が倒れてしまうんです。空中で直立の状態を保つだけでもけっこう大変。
さらに、そこから回転したり、歌ったりするとなるとかなりハードで。360度どの方向にも回転できるから、自分の筋力次第でいろんなパフォーマンスができるんですよ。それに対応する筋肉をつける目的で肉体改造に取り組みました。
(※1)ダイエットやリハビリ、筋トレに効果のあるゴムバンド。色ごとに負荷が異なり、イエローは2番目に負荷が軽い。