下半身の引き締め、体幹強化に効果アリ。初心者でも楽しくダイエットできる「乗馬」の魅力 (1/3)
映画のワンシーンのように颯爽と馬に乗って走ることに憧れたことはありませんか? 乗馬は優雅で上品なセレブのスポーツとイメージする人も多く、初めての人にはハードルが高い印象を持ってしまいがち。でも最近では乗馬を気軽に体験できる施設も増え、昔より身近なスポーツとなってきています。
乗馬といえば、かつて大ヒットした「疑似ロデオマシン」なるフィットネス機器があるように、ダイエット効果があることだけは知っていますよね? 実際に乗馬をすることで、どんな効果があるのでしょうか。「乗馬クラブクレイン」の元持真麻(もともち・まあさ)さんにお話を伺いました。
最初に実感できるのは太ももの引き締め効果
―― 乗馬をすることで体にどんな効果がありますか。
馬を歩かせると、馬の背中が八の字に揺れるので、人は姿勢を保つために自然と腹筋、背筋を使ってバランスを取ろうとし、体幹が鍛えられます。そして両脚を使って馬体を挟み込むような形をとるので、下半身の引き締めにも効果があります。馬を動かすには両脚で馬のお腹をグッと圧迫して合図を出すんです。
この時に太ももの内側とふくらはぎの筋力を使うので、まず太ももの内側に筋肉がついてきます。筋肉量が増えることで基礎代謝も上がるので太りにくい体になる効果が表れます。体が細くなる、というよりは体が締まってくるという言葉が当てはまりますね。背筋もピンと伸びて普段の立ち姿も美しくなりますよ。
―― 初めての乗馬で体への効果が実感できますか。
初めてでも20~30分体験すれば効果は感じられます。特に太ももの内側はふだん力を入れない部分ですので、筋肉痛になりやすいですね(笑)。でも筋肉痛になるのは、正しい乗り方をしている証拠ですよ。
―― 引き締め効果はどのぐらい乗ればいいのでしょうか。
乗馬では騎乗回数のことを1鞍、2鞍と鞍数で数えるんですけど、人にもよりますが、30~50鞍ぐらいで実感できると思います。1鞍は45分。その間はずっと馬の上に乗りっぱなしです。できれば最初のうちは短い期間で多めに乗ることをおすすめします。体が慣れるのも早いし、効果もより感じやすいです。
太ももの内側って、どんなエクササイズを試してもなかなか効果が出なくて悩みの種だったりしますよね。まず太ももに効果が出るなんて、朗報ですね! 体幹が鍛えられればお腹周りもスッキリしますし、どんどん理想の体型に近づけそうです。