インタビュー
2020年8月24日

マジカル・パンチライン吉澤悠華「バレエのおかげで度胸がついて、メンタルが強くなった」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#31 (1/2)


 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 今回登場するのは、マジカル・パンチラインの吉澤悠華さん。4歳からはじめたクラシックバレエを10年間続けたことで、バレエ経験者のみが受けられるオーディションで合格したり、現在のダンスにも良い影響があったりするといいます。

 前編では、バレエをはじめたきっかけや、印象に残っている発表会の思い出について語ってもらいます。

バレエをはじめた頃は泣いてばかりだった

――4歳の頃にバレエをはじめたそうですが、きっかけを教えてください。

昔過ぎてあんまり覚えてないんですけど、小さい頃はお兄ちゃんのマネばかりして女の子らしくなかったみたいなんです。少しでも女の子らしくなったらということで、地元のスポーツクラブでバレエのレッスンを習いはじめたって、お母さんから聞きました。

――何か覚えていることはないですか?

はじめたばかりの頃はお母さんと離れたくなくて毎回泣いてたらしいんですけど、その記憶は薄ら残ってます(笑)。

――練習の頻度はどの程度でしたか?

普段は週に1回。発表会が近いときは週に2〜3回。同じクラスに10人くらいいて、みんな経験ゼロからはじめた子たちでした。基本的に年齢順でクラスが分かれてるんですが、例外的に上のクラスに入ってる子もいましたね。

――実力がある子が飛び級をしていたとか?

いえ、お姉ちゃんがいる子たちが迎えの時間を合わせるために、一緒のクラスになってただけです(笑)。習いごととしてやってる子が多くて、ルールもゆるいんですよ。

――教室では、どんな練習をしていたんですか?

幼稚園児のうちは、ひたすら柔軟をしたり、ジャンプをしたりしていました。まずは楽しく体を動かしましょうって感じです。当時ママが撮ってた動画を観たことがあるんですけど、小さい子がぴょんぴょん跳ねてる姿がかわいかったです。

――レッスンで印象に残っているのはどんな練習ですか?

バレエは体が柔らかくないといけないので、バーに足をかけて柔軟したり、足を持ってY字バランスをするんですけど、どれだけ頑張っても体が固いままだったんですよ。レッスンでも家でも毎日柔軟をしてたのに、私だけY字まで足が上がることはありませんでした……。あと、トウシューズを履くと足の指が本当に痛いんです。あの痛みは今でも覚えています。飛ぶときは、常に「痛い、痛いよ〜」って思ってて。

――そんなに痛いんですね。

もう地獄でした。テーピングや絆創膏を巻いて、なんとか痛くならない方法をみんなで考えてましたね。でも、その痛みがあったからこそ、ステージでしっかり踊れるので頑張っていました。

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