インタビュー
フィットネス
2017年10月3日

「マラソン大会ではご当地の観光や食事も楽しんで。トレイルランもおすすめ」。サブスリーランナーの福島和可菜(後編)┃ガチでマラソンに挑む女性たち #2 (3/3)

函館マラソンとシカゴマラソンです。私は北海道の函館出身で地元だからという思い入れもありますが、函館マラソンって、給水ポイントで海鮮丼やメロン、冷たいラーメン等が支給されるんですよ(笑)。海鮮丼は手のひらに乗るぐらいの小さい丼に、ご飯とウニとイクラと昆布が盛られている本格的なもの。景色だけじゃなく、走りながらご当地グルメも堪能できちゃいます。また、坂の街と言われている函館はアップダウンが多く、走りごたえもありますよ。

シカゴマラソンは、私が初めて3時間を切った大会なんです。世界の6大マラソン大会の一つでもあり、平坦なコースで記録が出やすい大会と言われています。海外ならではの活気もおもしろくて、声援も日本とは全然違います。日本だと礼儀正しく「がんばってくださーい!」と声をかけてもらえますが、シカゴでは「Nice run! Hey! Touch me」って感じでかなりハイテンション(笑)。観客の方たちとハイタッチをしながら、コミュニケーションも楽しめますよ。

あと、シカゴマラソンはビールメーカーがスポンサーに付いているので、ゴールしたあとビールが飲み放題なのも嬉しいところ(笑)。フルマラソンを走りきったあとに飲むビールの美味しさは格別ですよ!

—単なるスポーツとしての魅力だけじゃなく、エンターテイメント的な要素もあるんですね。

そうそう、私は大会とともに、その土地の観光を一緒に満喫しています。景色にグルメにその土地の人たちとのコミュニケーションまで。ぜひ旅と合わせてマラソン大会への出場をオススメします。

次の壁は2時間55分!トレイルランニングにも注力したい

—マラソン大会に出るようになってから、福島さんが一番成長した点は?

やっぱりメンタル面ですね。フルマラソン大会だと、30〜35kmを超えてから一段とつらくなるので、走り続けるには気力を振り絞る必要があります。大会で完走するたびに、あきらめない気持ちが養われている気がします。

あとは、大会を通してたくさんの出会いがあり、自分の世界が広がったこと。大会では普段出会えないような職業や年齢がバラバラの方と仲良くなることができて、どんどん輪が広がっている実感があります。

—「東京マラソン2017」では2時間57分51秒で完走し、フルマラソンにおいて女性芸能人最速記録更新されました。今後の目標タイムは?

そうですね……実はこのタイムを維持するのもすごく大変なんです。週に100km走っていないとすぐにタイムが出せなくなりますし。フルマラソンで3時間を切ることがずっと夢だったので、まずは現在のタイムを維持しつつ、2時間55分台が出せたらいいなと思っています。

—タイム以外には、挑戦したいことはありますか?

マラソンの楽しみを広めていくとともに、トレイルランニングももっと取り入れていきたいですね。トレイルランニングは、枯れ葉や土の上、岩の上、枝が出ているところなど、一歩一歩がすべて変わるなど、マラソンとはまた違ったおもしろさがあります。マイナスイオンたっぷりの中を走るのも気持ちがいいですし、頂上から見下ろす景色も最高で、疲れを忘れさせてくれます。とにかく最高です!

—初心者にオススメのマラソン大会はありますか?

最初はフルから始めるのではなく、10km程度の短い距離の大会がいいと思います。まずは短い距離で身体を慣らしてから、徐々にハーフ、フルとハードルを上げていってください。そうすることで、目標が立てやすくなり、モチベーションが上がっていくんじゃないかなって。あとは誰かと競って勝ったら何かご馳走してもらうとか、ご褒美を作るのもいいかもしれません。自分なりの楽しみを見つけて、ぜひマラソン大会にチャレンジしてみてくださいね!

▼前編はこちら

「マイナス10㎏に成功。もうマラソン中毒ですね(笑)」。サブスリーランナーの福島和可菜(前編)┃ガチでマラソンに挑む女性たち #2 | ビューティ×スポーツ『MELOS』

[プロフィール]
福島和可菜(ふくしま・わかな)
1982年12月2日生まれ、函館市出身。元陸上自衛官。マラソンをはじめ、釣り、トレイルランニング、登山などアウトドアスポーツを趣味とする。「 東京マラソン2017」では2時間57分51秒で完走し、フルマラソンで自身の持つ女性芸能人最速記録更新。タレント業だけでなく、加賀谷はつみさんと歌った「ただいま」のCDリリースをするなど歌手活動も行なっている
【公式ブログ】https://ameblo.jp/fukushima-wakana/

<Text:小林香織(H14)/Photo:久保司>

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