インタビュー
2018年1月19日

目標は「世界で一番の選手」。グラビアでも人気の女子プロレスラー紫雷イオ(前編) (2/3)

 高校1年生が終わろうとするころ、家に帰ると、姉の美央さんから「プロレスをやる」という話を聞きます。体を動かすことが好きだった紫雷さんは「私も練習に行ってみたい!」と、一緒に道場に行くことに。

 「実は、デビューするまでプロレスを観たことがなかったんです。テレビをつけても、プロレスをやっていたら変えちゃっていました」と明かす紫雷さんですが、道場では、器械体操仕込みの身体能力を高く買われます。

「器械体操をやる前からスポーツが好きでしたし、しょっちゅう木に登って遊んでいました。なので、プロレスの道場で『トップロープに登ってみて』と言われたとき、普通に登りました。そうしたら、『よく登れるね』と驚かれたんです。普通の人は、トップロープの上に登るだけでも大変みたいなのですが、私の場合、トップロープに登れるどころか、ムーンサルト・プレス(=トップロープの上から宙返りをして相手に体を浴びせかける高度な技)も当たり前にできました。宙返りは、毎日、繰り返し練習していたので」

 すぐに美央さんと2人でデビューすることに。

「不思議なことにプロモーション側にすごく気に入ってもらえて、道場に顔を出すようになってからしばらくして『来月、デビューだから』といきなり言われました(笑)」

高校生プロレスラーとして活躍

 デビューしてからは、平日は高校に通って、週末に試合をするという毎日が始まります。ただ、「高校生のときは、プロレスが本業になるとは思っていませんでした。バイト感覚といいますか、若い子なりの手軽な感覚でいました。プロレスラーという自覚はなく、高校生という感覚の方が強かったです」

 そんな紫雷さんは、高校卒業後の進路にプロレスを選びました。

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