インタビュー
2018年1月19日

目標は「世界で一番の選手」。グラビアでも人気の女子プロレスラー紫雷イオ(前編) (3/3)

 「進学も考えたのですが、それまで2年ほどプロレスをやってきて、『ここでやめてしまうのはもったいない』と思いましたし、『ここでやめてしまったら、器械体操で結果が出せなかったのと同じになってしまう』という思いもありました。学生をやりながら片手間でプロレスを続けても大成しないことは2年間で十分わかったので、卒業後は、ちゃんとしたプロレスラーになろうと思いました」と思いを語ってくれました。

▲プロレスベルトを掲げる紫雷さん(紫雷イオTwitterより)

プロレスにどっぷり浸かるキッカケは姉妹コンビ解消

 高校卒業後もプロレスを続けた紫雷さん。ただ、18歳、19歳のころはまだ、若者特有の気軽な感覚が抜けていなかったといいます。

 「プロレスにどっぷり浸かるようになったキッカケは?」と尋ねると、「長く続けているうちに徐々に、というのもありましたが」としたうえで、「美央とタッグを組んで紫雷姉妹としてやっていたのですが、あるときを境に、美央と一緒にいたらトップには立てないと思い始めました」と告白。

「美央が悪いとかではなくて、2人でひとまとめだと、自分がトップになることができないじゃないですか。『自分が女子プロレスラーの中で一番になりたい』という思いが生まれたときに、“姉離れ”ではないのですが、美央とのコンビを解消して、1人立ちをしなければならないと思いました」

 紫雷姉妹のコンビを解消したあとは、「一番になろう、一番になろう」との思いを突き詰め、生活から改善していき、気が付いたらプロレスのことしか考えられなくなっていたそうです。

夢は世界一のプロレスラー

▲2017年12月にはファースト写真集「素顔」(ワニブックス)を発売

 現在、紫雷さんの目標は「プロレスラーとして世界一になること」

 「女子プロレス界においては、もう、世界で一番の選手になりかけているところにはきています。ただ、プロレス界を離れると、世間一般の方には、まだまだ紫雷イオという名前は知られていません。なので、女子プロレス界で世界一の座を勝ち取って、世間一般の方からも、『プロレスラーといえば紫雷イオ』と言われるようになりたいです」と目を輝かせます。

▼後編に続く!

人気プロレスラー紫雷イオの"女性らしさ"へのこだわりとは?「女性は人に観られるときれいになります」(後編) | ビューティ×スポーツ『MELOS』

[プロフィール]
紫雷イオ(しらい・いお)
1990年5月8日生まれ。神奈川県鎌倉市出身。スターダム所属。姉の美央との紫雷姉妹でプロレスの門を叩き、天才的な身体能力を誇る空中ファイターとして活躍。スターダム入団後、2013年4月29日の両国大会で第3代ワールド・オブ・スターダム王者となり、新世代のエースに。スターダムが認定する5つのタイトルを全制覇するグランド・スラムを達成。2015年度から3年連続で「女子プロレス大賞」を受賞中。初のヨーロッパ遠征ではSWA世界王座を奪取。2017年12月16日にワニブックスよりファースト写真集「素顔」を発売。
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【公式Twitter】https://twitter.com/shirai_io

<Text:竹内みちまろ(H14)/Photo:久保誠>

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