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熱い応援よりも、ただ自分の喜んでいる姿、悲しんでいる姿を親に見て感じてもらえることがうれしかった。元ラグビー日本代表・大畑大介(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #6 (1/2)

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 スポーツ界の第一線で活躍するアスリートに、幼少期の習い事について訊く連載。自身の経験を振り返っていただき、当時の習い事がどのようにその後のプレーに活かされたか、今の自分にどう影響しているかを伺います。

 ラグビー元日本代表の大畑大介さんは、小学校のときにラグビーと出会い、ラグビーをしているときは「なりたい自分になれた」と語ります。ところが、中学生のときは足の痛みのためにあまり活躍することができませんでした。実績がないまま高校へ進学。そこからどのように日本代表選手として成長したのでしょうか。そして今、2人の娘さんを持つ親として、子どもの習い事をどのように捉えているのでしょうか。

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ラグビーをしている時だけは自分を素直に表現することができた。元ラグビー日本代表・大畑大介(前編)【子どもの頃こんな習い事してました #6】 | 子育て×スポーツ『MELOS』

プレッシャーは怖くない、「言える」ことは「なれる」こと

――「将来はラグビー選手になろう」と考え始めたのはいつごろですか。

選手になってごはんを食べるという時代ではなかったので、強く思ったことはありませんでした。ただ、自分が次のステージに行くためにはどうすればいいか考えて、ラグビーを続けてきました。

――東海大学付属仰星高校に進学し、高校2年生のときに全国大会出場、高校3年生で高校日本代表に選ばれるなど着実に前進しました。

中学でめぼしい実績がなく、誰にも期待されていない状況で高校に入学したときに、高校3年間の目標を明確に設定して行動に出ようと考えました。それで学校の白い上履きの右足と左足の外側に自分とチームの目標を書いたんです。「全国制覇」「高校日本代表」と。中学の地域代表にもなってないやつが「日本代表」、大阪では上位のチームとはいえ全国大会に行ったことないチームが「全国制覇」ですから、周りから見たらアホじゃないですか。周囲になんと言われようと上履きを買い替えても書き続けた。足元を見たときに常に目指す姿がある。しかも周りにも見えることで自分へのプレッシャーにもなる。だからこそ、どのようにアプローチすればこの目標が達成できるかを、自分で一生懸命考えるわけです。逆に、家のなかには目標を書いて貼るといったことはしませんでしたね。家にいるときは完全にリラックス状態。

――プレッシャーは怖くないんですか。

「言える」ことは「なれる」ことだ思っています。言えば言うほどプレッシャーが大きくなる。そうすると「なりたい」という思いがどんどん強くなる。そのエネルギーが達成するための原動力になるんです。発言する言葉が弱々しかったり、まわりに「そんなの無理」といった負の力があると達成できない。「俺はできる」「がんばれよ」と期待値が膨らめば膨らむほど責任が伴うので成長できるはず。 

――ラグビーはチームプレーなので、一人の思いが強くてもみんなが一つにならないと大きな目標は達成できないように思われるのですが。

他人のことはコントロールできません。そこにストレスは貯めたくなかった。たとえ自分は15分の1だろうが、その1が大きくなれば絶対チームは強くなる。自分のことはいくらでも変えられますから、まずは自分が大きくなろうと思いました。

子どもと一緒に喜び、悲しみを感じる親でした

――大きな目標を掲げた大畑さんを親御さんはどのように思っていたのでしょうか。

期待してなかったと思います。期待してたかもしれないけど「期待している」とは言わなかった。親のほうが熱くなりすぎて子どもの情熱を超えると「私たちがこんなにがんばってるのに、なんでアンタがんばれへんの」となるでしょう。そうなると子どもはおもしろくない。子どもにとって大事なことは、自分の喜んでいる姿、悲しんでいる姿を親に見てもらえる、感じてもらえることではないかと思う。うちの親は試合をそんなに観に来なかったですし、来ても熱い応援するわけではなかった。ただ、僕が感じたことを一緒に感じてくれたと思う。たとえば、家に帰ってきた瞬間、顔が明るかったら「今日の試合よかったな」とか、ラグビーの話をしないのは「なんかあったかな」とすぐに察してくれた。そして、「お前、がんばったらできるから」ということは言ってくれましたね。深入りすることなく一定の距離を保ちながらそっと支えてくれて、バランスがよかったと思います。

――今、大畑さんは中学1年生、小学3年生の父親。親の立場として子どもの習い事に対してどのように考えていますか?

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