インタビュー
2018年5月1日

エレクトーンがイヤでイヤで……でも今思えば役に立っている。川崎フロンターレ谷口彰悟(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #12 (1/3)

 スポーツ界の第一線で活躍しているアスリートに、幼少期の習い事について訊く連載。自身の経験を振り返っていただき、当時の習い事がどのようにその後のプレーに活かされたか、今の自分にどう影響しているかを伺います。

 第12回は、Jリーグ・川崎フロンターレの谷口彰悟選手。幼稚園のときからずっとサッカーが好きで、サッカーのことばかり考えていたという谷口選手ですが、エレクトーンもイヤイヤながら習っていたそうです。また、陸上競技でも全国大会出場という成績を残しました。そんな幼少期の思い出について聞きました。

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プロの道が具体的に見えてきたのは、高校2年、スカウトを受けてからでした。川崎フロンターレ谷口彰悟(後編)【子どもの頃こんな習い事してました #12】 | 子育て×スポーツ『MELOS』

週3回のサッカー以外に陸上も

――子どものころどんな習い事をしていましたか?

小学校低学年から6年生まで陸上教室に通っていました。1年生から3年生まではエレクトーン、1年生から6年生まで習字にも行っていましたね。エレクトーンはそんなに難しいレベルの曲ではないけれど、ある程度は弾けていました。でも、イヤでイヤで。姉と兄が習っていたので、特に理由はなく流れで近くの音楽教室に通わされていたんですが、練習がイヤすぎた。今になってみれば、音楽を聴いたりカラオケをしたりするのは好きなので、ちょっとかじっていてよかったと思いますが。

習字は教室がうちの隣だったんです。これは意外と好きでした。週1回、1時間くらい。毎月課題があって練習して最後の週に展覧会に出すものを決めるような形でした。何段か忘れましたが、段も持っています。

――1歳年下で、幼なじみの車屋紳太郎選手(川崎フロンターレ)も、プロフィールの「子どものころの習い事」に「習字」と書いていました。

そうなんですか。じゃ、たぶん一緒の教室に通っていたんだと思います。近所なので。でも、曜日が違ったのかな。教室で会った記憶はないですね。

――サッカーはいつから始めたんですか。

幼稚園からです。近所にあった体育幼稚園に通っていて、体操、跳び箱、トランポリンなどいろいろなスポーツをしていました。その体育の先生たちが、すごくサッカーが好きで、遊ぶ時間はいつも「みんなでサッカーしよう」となってたんですね。兄もその幼稚園のサッカーチームに入っていたので、僕もごく自然に始めました。

卒園後、小学校でもサッカーをやりたかったのですが、低学年は部活が無い学校が多く、そのまま幼稚園の時のサッカーチームに行って練習をしていました。そこに通っていた保護者が中心となって、「熊本ユナイテッドSC」というクラブを立ち上げてくれました。僕らの世代が創設メンバーでした。週3回くらい練習をしていましたね。そのころからサッカーがいちばん好きでした。

――週3回サッカー、その間に陸上の練習もしていた?

そう。けっこうハードでした。でも、走ることは得意でしたし、陸上の練習は週1回程度だったので楽しく通っていました。いろいろな種目をやりました。100メートル走や、6年生のときはリレーで全国大会に出場しました。

陸上は、姉と兄がすごかったんです。国体優勝だったりインターハイで結果を残したり。特に姉の成績がよく、弟たちもまあまあ優秀だったので、先生と「陸上の道へ行ったらどうか」という話をした記憶ありますけど、僕はサッカーしか考えていなかった。とにかくサッカー優先。そこはずっと変わらない。ゴールを決めるとうれしいし、チームプレーというのも楽しい。シンプルですけどサッカー独特の魅力がありました。

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