インタビュー
2018年5月1日
エレクトーンがイヤでイヤで……でも今思えば役に立っている。川崎フロンターレ谷口彰悟(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #12 (2/3)
エレクトーンも習字も役に立っている
――習い事はサッカーに役立っていますか?
少なからず役には立っていると思います。スポーツでもリズムの感覚は大事だと思うんです。小さなころから音楽に親しみを持っておいたのはいいことだと思いますね。習字も、やんちゃなやつがよく1時間も正座してやってたなと思いますけど、静かな空間で集中して字を書く時間を子どものころに経験できてよかったと、大人になってから思いました。心を落ち着かせて集中する時間は、子どものころはなかなかないですから。
今も字は自信があるほうです。サインをして「『◯◯さんへ』と書いてください」「『誕生日おめでとう』と書いてください」と言われて、サッと書くと「字、きれいですね」とよく褒められます。
――親御さんから習い事について何か意見やアドバイスはありましたか?
「エレクトーンをやめたい」と言ったときは、「6年生までがんばりなさい」と強く言われました。でも僕が「どうしても無理だ」と駄々をこねたら、母が折れました(笑)。サッカーの練習が忙しかったので、実際に時間的に難しかったんです。
――親御さんからサッカーについては何か言われましたか?
サッカーに関しては、「ああしなさい、こうしなさい」と何か言われた記憶はありません。好きなことなので口を出さずに伸び伸びやらせてくれたのだと思う。遠いところで練習試合をするときは送り迎えをしてくれたり、弁当をつくってくれたり、そういった協力はしてくれました。